ジーエス・ユアサバッテリー、EN規格の日本車用鉛バッテリー新発売

 GSユアサは4日、グループ会社のジーエス・ユアサバッテリー(本社・東京都墨田区、社長・澁谷昌弘氏)が電池工業会規格(SBA)として制定されたEN規格の自動車用鉛バッテリー「ECO.R ENJ」シリーズを12月からリニューアル発売したと発表した。販売目標は年間2万個。

 EN規格(European Norm)は欧州の寒冷な気候に合わせた規格のこと。鉛バッテリーに求められる性能もCCA(Cold Cranking Ampere)の優劣が重視される傾向にあるため、高温多湿な日本での使用には最適化する必要がある。

 近年、新車メーカーのグローバル調達によりEN規格のバッテリーが搭載された日本車が増加傾向にある。GSユアサが開発した「ECO.R ENJ」シリーズは、日本の気候風土に適応し、かつJISの安全性にも合致した日本仕様のEN規格バッテリー。今回リニューアルした「ECO.R ENJ」シリーズはハイブリッド車の補機用だけでなく、エンジン始動用にも対応。ラインアップを大幅に拡充し、今後の取り替え需要の増加を見据え補修市場に投入する。

 「ECO.R ENJ」シリーズの特長は(1)電解液の最高液面と最低液面間に十分な電解液量を確保し、危険な液枯れリスクを低減(2)ハードユースによる減液にも、補水可能な液口栓付き―など。

© 株式会社鉄鋼新聞社