神戸製鋼、長府のJIS一時停止

 神戸製鋼所は5日、JIS認証機関から長府製造所(山口県下関市)アルミ押出工場のJIS認証の一時停止通知を受け取ったと発表した。対象はJISH4040(アルミ・アルミ合金の棒・線)、JISH4080(同継目管)、JISH4100(同押出形材)で長府製造所押出工場のほか、圧延各社が出資している軽金属押出開発の同社委託分も含まれる。押出工場のJISマーク表示製品の割合は、アルミ・銅事業部門の売り上げの約1%。

 押出工場では対象製品にJISマークを表示することが一時的に不可能になるが、JIS規格相当品としての出荷を継続していく。また一時停止の原因となった品質管理体制の不備については、再発防止策の実行で問題を是正し、早期の一時停止解除を目指すとしている。

 神鋼は一連の品質データ書き換え問題を受け、先月末までに銅管製造を手掛けるコベルコマテリアル銅管秦野工場のJIS認証取り消しが決定。さらにJIS認証機関から、真岡製造所や長府製造所に対するJISマーク製品の出荷自粛要請を受けていた。

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