DOWAエコシステム、焼却灰溶融処理・人工骨材製造のグループ2拠点目が稼働

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 DOWAホールディングスは5日、子会社のDOWAエコシステムが、グループで国内2拠点目となる焼却灰溶融処理・人工骨材製造施設であるメルテックいわき(福島県)の建設を10月に終え、今月から稼働を開始したと発表した。2施設体制となったことで焼却灰溶融・再資源化能力は年間約8万トンに倍増した。立地するいわき市をはじめとする自治体から焼却灰を受け入れ、そこから製造する人工骨材を周辺地域での道路路盤材などの建設資材として供給する。

 また、有価金属を含む溶融メタルはグループ会社の小坂製錬(秋田県)が製錬原料として利用し、金・銀・銅などの各種金属に精製する。

 DOWAエコシステム100%子会社のメルテック(栃木県)では、1999年から焼却灰を溶融し、時間をかけて冷却する独自の処理プロセスによって人工骨材として利用される溶融スラグと、金・銀・銅やその他の有価金属を含む溶融メタルを製造している。同社が製造する溶融スラグは天然石と同等の強度であることに加え、有害な重金属類が分離されて環境上も安全なため、人工骨材として高い品質評価を得ている。

 新たに稼働したメルテックいわきも、メルテックと同じ処理プロセスを導入して焼却灰の溶融処理を行う。メルテックいわきの処理数量は158・5トン/日。

 自治体のごみ処理施設などで発生する焼却灰は、多くが最終処分場で埋め立て処理されるが、再資源化率の向上と最終処分場容量の確保を目的に、最終処分ではなく溶融処理などの再資源化を選択する自治体が増加している。