IOCがロシア選手団の平昌オリンピック派遣を禁ずる処分~東京オリンピックへの影響は?

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12/6(水)FM93AM1242ニッポン放送『高嶋ひでたけのあさラジ!』今日の聴きどころ!③

オリンピックの問題がロシアの政治問題に発展する危険性
7:10~やじうまニュースネットワーク:コメンテーター鈴木哲夫(ジャーナリスト)

IOC バッハ 会長 ローザンヌ

理事会後に記者会見するIOCのバッハ会長=2017年12月5日、ローザンヌ 写真提供:共同通信社

IOCがロシア選手団の平昌五輪派遣を禁止 ロシアオリンピック委員会も資格停止

IOC―国際オリンピック委員会は5日スイスで開いた理事会で、国ぐるみのドーピングを理由にロシアオリンピック委員会を資格停止とし、来年2月の平昌(ピョンチャン)オリンピックへの選手団派遣を禁じる処分を決めた。潔白を証明するなど一定の条件をクリアした選手については個人資格での参加を容認した。

ロシアのドーピング問題については前回2014年のソチオリンピックで、ロシアによる組織的な薬物投与や検体のすり替えがあったという疑惑が去年浮上しまして、WADA―世界反ドーピング機関が調査で国ぐるみの不正だと認定しました。

IOCは去年の夏のリオデジャネイロオリンピックではロシア選手の参加については各国際競技連盟に委ね、およそ280人のロシア代表選手が出場しています。しかしIOCはリオオリンピック以降も不正を許さないという姿勢を強調し続けまして、今年9月の総会ではオリンピック憲章を改定し、ドーピング違反については罰金を科せる条文を追加しました。

日本時間の今日未明に開かれましたIOCの理事会では、ロシアオリンピック委員会を資格停止にしまして、来年2月の平昌オリンピックからロシア選手団を除外することを決めました。

一方で厳しい条件をクリアして潔白を証明した選手はロシアのオリンピック選手として個人資格での参加を容認しています。しかしロシアの国旗や国歌の使用は認めないということです。

記者会見したIOCのバッハ会長は「オリンピックに対する前代未聞の攻撃だ」とロシアを激しく非難しております。またIOCは前回のソチオリンピック当時のロシアのスポーツ大臣だったムトコ副首相をオリンピックから永久追放処分、それからロシアオリンピック委員会に対しIOCが調査に掛かった費用など日本円でおよそ17億円の負担を求めることを決めました。

一方ロシアオリンピック委員会は平昌オリンピックへの参加については、今月12日にも開かれる選手も出席した会合で最終決定するということです。

ロシアの国営テレビ・ラジオ・放送会社は「平昌大会にロシア選手団が参加しなかったら中継放送を一切しない」と発表しています。また国旗を使用できないことについてプーチン大統領は先月「ロシアへの侮辱だ」と発言してまして、ロシア国内ではオリンピックボイコット論も出始めているという状況です。

IOC ローザンヌ 国際オリンピック委員会

ローザンヌにあるIOC本部(国際オリンピック委員会 – Wikipediaより)

ドーピング問題がロシアの政治問題に発展する可能性も

高嶋)侮辱も何も、国を挙げてのドーピングということになったら、これはもう出場させないと証明されれば仕方の無いことだと思うのですけども。

鈴木)まあスポーツはそこが基本ですからね。

高嶋)でもドーピングも次々と新しい薬物がプラスされていって、普通の薬を飲んでもそれがドーピングに引っかかってしまうとか、気が付かなかったということもままあるようで、この辺のせめぎ合いですね。
何だか大昔の「ステート・アマ」とかいう東ドイツやソ連などの、国を挙げてメダルを獲ることが国威発揚というような、そういう時代の名残がまだロシアには残っているのですよね。どうですかこれは?

鈴木)オリンピックと政治という話にしてしまうと、いろいろと政治的な問題がまずあって、それがオリンピックに参加する、しないも含めて影響を与えるというようなパターンではなく、今回のはやはりスポーツ本来の意味合い、ドーピングというものがどうなのかという判断からこういう風になった。今度はこれが逆にロシアの政治問題に発展していく可能性があるわけですよね。

高嶋)今はそういう気配ですよね。

鈴木)だからこれは非常によろしくないと言えばよろしくないですよね。
さらに今回の東京オリンピックの場合は北朝鮮の問題も当然絡んで来ていて、そういうものもあって踏んだり蹴ったりと言うのも変ですけど、非常に難しい環境の中でのオリンピックということになりそうですよね。だからその辺がどういう風に解決するかですけど、とりあえずはロシアがこの決定に対してどういう行動を取るのか、そこで次の展開になって来ると思うのですけどね。

エフゲニア メドベージェワ メドベ

【フィギュアスケートNHK杯】女子フリー 演技をするエフゲニア・メドベージェワ=2017年11月11日午後、大阪市中央体育館 写真提供:産経新聞社

ロシアへの厳しい処分は再発防止に繋げるという意味合いも

高嶋)いたちごっこのケースがすごく多いのですよね。例えば出場前のドーピング検査はクリアしても終わってから調べたらアウトだったということもあるし、それからソチの場合は検体のすり替えとか、役員なんかも皆犯罪に手を染めて。そうしたら抑えきれないですよね。

鈴木)だから一罰百戒じゃないですけど今回のはIOCとしてもロシアに厳しくやることによって今後の再発を防止するという意味合いもあるので、余計に厳しい対応をしているのだろうなと僕は思うのですけどね。

高嶋)すごいですね、4月から10月までの間に既に対象62ヵ国・地域4,000人以上の検査をしたと。そして検体が2万件を超えると。これはやっている方もたまらないくらいの数字でありまして。

鈴木)本来のオリンピックから何だかどんどん離れて行って、それがやがて政治的な問題に発展してくなんていうことになるのは最悪ですからね。

高嶋)日本の選手は今度スピードスケートとかスキージャンプなど、非常に期待されていますからね。だから妙な風邪薬を飲んだりしないように厳重に管理して欲しいですね(笑)。

高嶋ひでたけのあさラジ!FM93AM1242ニッポン放送 月~金 6:00~8:00

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