日銀総裁、銀行経営に目配りか

緩和副作用への発言増える

 日銀の黒田東彦総裁は7日、東京都内で開かれた共同通信のきさらぎ会の講演会で、大規模緩和による低金利環境の長期化は銀行収益を圧迫して融資態度が消極的になる恐れがあるため「金融仲介機能が停滞に向かうリスクに注意が必要だ」と強調した。物価上昇率2%目標の実現へ緩和継続の方針は変わらないが、銀行経営に目配りする姿勢を示した。

 黒田氏は最近、緩和策の副作用に関する発言が増えている。11月13日の講演では、金利を下げ過ぎると銀行の貸し出し利ざやが縮小し金融システムに悪影響を与えるという議論を取り上げた。収益低下に苦しむ金融機関の間では見直しへの期待感が強まっている。

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