「好きな異性のタイプは?」答え方でわかる性格と相性

恋バナをする際、基本的とも言える「好きな異性のタイプは?」という質問。この答え方から、その人が恋愛相手に対して重視する点や性格がわかります。

「好きな異性のタイプは?」と聞かれたら、あなたはまず何と答える?

「好きな異性のタイプ」というのは、本当に人それぞれです。たまにメディアで公開されるアンケートなどを見ると、男性なら「面白い人」、女性なら「優しい人」などという、当り障りのない(?)性格の条件が上位を占めていることが多いようです。

が、私の友人の中には「ダメ男っぽい人」とか「太っている男性」、「わがままな女」など、通常はマイナスポイントとして捉えられそうな要素が、好みのタイプだという人もいます。

でも、この「好きな異性のタイプ」というのは、その答え自体にはあまり意味がないように思えてなりません。私自身、人に聞かれればそれなりに答える要素はいくつかあるのですが、それが実際に好きになる人に当てはまっているかと言うと……。全然違うっ(笑)。

しかし、「好きな異性のタイプ」を聞かれて、どんな条件を挙げるか、という観点から見ると、その人が恋愛相手に対して重視する(恋愛相手に求める)点や、恋愛傾向などが推し量れます。そこで「好きな異性のタイプは?」と聞かれた時の答えからわかる相性について、解説いたしましょう。

では早速、診断スタート! 性格や相性を知りたい相手、もしくはご自分に当てはまるものを、以下の4つの中から選んでください。

1.「顔」や「体つき」など、見た目の好みを挙げる“ビジュアル重視派”

2.「優しい」「面白い」など、性格の好みを挙げる“パーソナリティ重視派”

3.  話し方や振る舞いなど、動作や仕草の好みを挙げる“モーション重視派”

4.「そのとき好きになった人がタイプ」と答える“フリースタイル派”

1. “ビジュアル重視派”の性格と恋愛傾向

■“見た目”で惚れるのは動物的な直感!?

顔や体つきなど、“見た目”の条件を真っ先に挙げる“ビジュアル重視派”は、動物的な直感によって恋をしていると言えます。動物は求愛行動に会話がなく、匂いなどを含む“見た目”で相手を判断しているわけです。このタイプは恋愛に多くの理論を持ち込まず、感覚や本能で異性を好きになるタイプです。長続きするかどうかは別として、情熱的な恋愛をしやすいでしょう。

よく、「人は中身だ」などと言われるように、外見で判断するのは浅はかだとする風潮もありますが、いやいや、私はそうは思いません。恋愛に視覚効果は非常に重要であり、見た目で惚れた相手の場合、多少のことは許せてしまうものです。直感には実体や確証がない分、不確かなものと思われがちですが、人間のそれはなかなか侮れないものなのです。

“ビジュアル重視派”は、イメージ先行型の恋愛をする傾向があります。直感が外れた場合は、勘違いや空回りの恋愛に陥りやすいのですが、まぁ、恋愛なんて大方が勘違いや空回りだと言うこともできるでしょう(笑)。このタイプは相手を思いやったり気遣ったりするよりも、自己中心的に感情を押し付ける傾向も強く、身勝手な恋愛をすることが多いようです。

2. “パーソナリティ重視派”の性格と恋愛傾向

■恋愛を理屈で進める頭でっかち!?

「優しい」「面白い」など性格を好みの条件として挙げる人は、恋愛相手の人間性や存在そのものよりも、「一緒にいて自分が楽しいか、心地良いか」という恋愛中の自分の状態を重視する傾向が強いようです。そこには、恋愛によって何かしらの良い影響を、相手から享受したいという貪欲な思いもあるのでしょう。

このタイプは意外と理屈っぽく、「私は(俺は)こういう性格だから、恋人はこういう性格の人がいい」など、自分や人をよく分析しています。多少頭でっかちなところもあって、一目惚れはしない、信じない、といった直感の鈍い人も多いかもしれません。

自分に向いている恋愛パターンというものを、ある程度固めてしまっている様子が伺えますので、感情的に盛り上がる恋愛には縁遠い人も少なくありません。しかし、相手との関係を真面目に考える分、交際中は誠実で、長続きすることが多いと言えます。

3. “モーション重視派”の性格と恋愛傾向

■動作による愛情表現に敏感で、性的欲求が強い!?

話し方や食べ方と言った漠然としたものから、女性なら「男性のタバコを吸う仕草」や「車の運転をする動作」、男性なら「髪をかき上げる仕草」や「笑った時、顔に添える手つき」などの具体的なものまで、仕草や動作の条件を好みとして挙げる人は、動作による愛情表現に敏感な人が多いようです。元々、動作という意味の英語「motion」には、異性に積極的に誘いをかける、という意味もあります。

このタイプは、比較的性的欲求の強い人が多く、異性の特定の仕草や動作に発情する傾向があります。顔や体つきを条件に挙げる“ビジュアル重視派”と同じように、動物的な感覚が鋭敏だと言えます。視覚や聴覚ではわからない、空気や雰囲気を大切にする人です。

恋愛においてはムードを大事にします。ちょっと気障な振る舞いをしたりされたり、気取ったデートなどを好む傾向もあるでしょう。美的センスの優れた人も多いのではないでしょうか。

4. “フリースタイル派”の性格と恋愛傾向

■恋愛経験の豊富な現実主義!?

特定の条件を挙げず、「そのとき好きになった人がタイプ」と答える人は、恋愛において「理想と現実は違う」ということを自ら体験して知っているため、恋愛経験の豊富な人だと推測することができます。なかには、これまで好きになったタイプに一貫性のない、恋愛体質の人も少なくないでしょう。

このタイプの人は、そのとき好きになったタイプに対し、臨機応変に付き合う術を持っていることが多いものです。どんなタイプにもある程度合わせたり、あるいは相手に合わさせることが上手なはず。博愛主義者や八方美人タイプが多いことも否めません。

人を分析し、大まかな括りで決め付けたりすることはせず、人の短所を見ずに長所を探し出すことに長けている傾向があります。社交的で同性の友人も多く、周りはいつも賑やかで人が集まってくるタイプだと言えるでしょう。

「好きな異性のタイプは?」の答えでわかる相性

分析結果は、以下の表の通りです。

◎=とても良い ○=良い △=どちらとも言えない ×=あまり良くない

■ビジュアル重視派のあなたは……

感覚や本能で情熱的な恋愛をしやすいあなたは、同じように感覚派のビジュアル重視派、あるいはモーション重視派と相性がいいはずです。ただし、ビジュアル重視派同士は互いに身勝手なので、その辺りで衝突を起こす可能性もあります。

恋愛経験の豊富なフリースタイル派は、その現実主義なところからどちらとも言えない相性。一番相性が悪いのは、頭でっかちで理屈っぽいパーソナリティ重視派です。感情派と理論派では、気持ちの上ですれ違いが起こりがちでしょう。

■パーソナリティ重視派のあなたは……

同じパーソナリティ重視派同士は、互いに互いを理解し合い、愛情を深めやすい好相性の組み合わせです。恋愛経験が豊富なフリースタイル派にも、あなたの恋愛観は受け容れられやすいでしょう。

ただし、情熱的で自分勝手な恋愛を好むビジュアル重視派とは相性が良くありません。感覚的でムードや空気を大事にするモーション重視派とも、互いの価値観を理解しづらいのではないでしょうか。

■モーション重視派のあなたは……

ときに気障な行動を取ったり、ムード重視の気取ったデートを好む傾向にあるモーション重視派と相性が悪いのは、現実主義者のフリースタイル派。理屈っぽいパーソナリティ重視派とも、関係がシラケやすいでしょう。

相性の良い感覚派の中でも、まったく同じモーション重視派は相手のことがわかり過ぎてしまって刺激が足りないかもしれません。自己中心的に感情をぶつけてくるビジュアル重視派のほうが、情熱的な恋愛に発展しやすい好相性です。

■フリースタイル派のあなたは……

どんなタイプとも比較的うまく付き合えるあなたですが、やはり一番合うのは同じように恋愛経験の豊富なフリースタイル派。その次に、自分や人の性格を分析して理解しようという誠実なパーソナリティ重視派とも、相性が良いほうです。

ある程度の経験によって現実主義になっているあなたには、ビジュアル重視派やモーション重視派のような、感覚的で感情的な恋愛の機微は、遠い昔のことのようにリアルに伝わらないかもしれません。とくに、モーション重視派のムードづくりには、ウザイと感じる可能性もあるでしょう。

(文:工藤 祐子)

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