【MLB】メジャー挑戦目指す西武牧田の“魔球”に米ファン感嘆「たまらない」「魔術」

西武からポスティングでのメジャー挑戦を目指す牧田和久【写真:荒川祐史】

MLB公式サイトが動画を紹介「一瞬、大谷について忘れよう」

 日本ハムの大谷翔平投手の移籍先に米国内で大きな注目が集まる中、西武からポスティングシステム(入札制度)でのメジャー挑戦を目指す牧田和久投手の“魔球”も密かに話題となっている。MLB公式サイトが動画で紹介したサブマリン右腕の投球に、地元ファンは「たまらない」「えげつない」などと感嘆の声を上げている。

 大谷とは、まさに対照的とも言える投球。メジャーでもアンダースローはごく僅かだが、さらに打者を幻惑するような牧田のボールは、新鮮な驚きを与えているようだ。

 MLB公式サイトの動画コーナー「Cut4」が「一瞬、大谷について忘れよう。牧田和久を見て楽しみなさい」とのコメントを添えてツイッターで紹介しているのは、2014年オフに行われた日米野球での1球。強打者ルーカス・デューダを外角低めへの80マイル(約129キロ)のスローボールで見逃し三振に斬ってとったボールだ。

 左打席のデューダは右足を上げたものの、急激にブレーキがかかりながら外角へと沈んでいく球にバットは出ず。足をおろした後にゆっくりとキャッチャーミットに収まっていくボールをやや前傾姿勢のまま目で追い、見逃し三振に倒れている。

 コメント欄では、この動画を見た米国のファンからは「これはたまらない。あれは何という種類のナックルボールなんだ?」「これはえげつない」「本当のサブマリンだ」「なんて神聖なんだ」「これは何という魔術だ?」「この球はオーブンの中のケーキのようだ」といった声があがり、「未来のヤンキー(ヤンキースの選手)だ」とヤンキース入りを望む意見も出ている。

 打者を幻惑する牧田の投球に対して、メジャーの打者はどのような反応を見せるのか。来季の大きな楽しみの1つとなることは間違いない。

(Full-Count編集部)

© 株式会社Creative2