西海の難波江さん将棋アマ八段 精進続く 趣味で70年 盤上に向かう毎日 長崎

 長崎県西海市西彼町平山郷の建設会社社長、難波江繁幸さん(82)が昨年、将棋のアマチュア最高段位の八段を取得した。「するからには1番を目指したいと思っていたのでうれしい」と喜びを語る難波江さんは日々、将棋盤に向き合っている。

 日本将棋連盟によると、アマ八段の取得には▽検定試験▽全国大会での対局▽プロ棋士の推薦-の三つの方法がある。アマ七段だった難波江さんは昨年、筆記の検定試験に合格した。2000~16年のアマ八段の取得者は、難波江さんを含め、全国で44人という。

 難波江さんは、10歳の頃に父親から将棋を教わったことをきっかけに、趣味で70年以上続けている。若い頃は友人らと対局を楽しんでいたが、今は新聞の将棋欄を見ながら、一人で先手と後手を務め、プロ棋士の一手を学んでいる。

 「将棋は自分の目的を達成するための武器」。段位取得も楽しみの一つだった難波江さんは「最高段位を取得したが、まだまだ元気なうちは続けていきたい」と笑みを浮かべた。

新聞の将棋欄を見ながら将棋を楽しむ難波江さん=西海市西彼町平山郷

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