ロッテ石川がプロ初ダウン 2000万減の1億1000万円で更改「実力が出た感じ」

契約更改に臨んだロッテ・石川歩【写真:細野能功】

WBCでも周りの投手との力の差痛感、「毎試合いい状態で出来るように」

 ロッテの石川歩投手(29)が8日、ZOZOマリンの球団事務所で契約更改。1億3000万円から2000万円ダウンの推定年俸1億1000万円でサインした。

 2014年から3年連続2桁勝利をマーク。昨年は防御率1位のタイトルも獲得した。今年のWBCでは開幕のキューバ戦の先発を任せられるなど、球界を代表するピッチャーに成長したが、今季はWBC後遺症か、3勝11敗と大きく負けが先行。防御率も5.09で2軍落ちも経験した。

 プロ4年目で初のダウン提示に「10ビットコインぐらい(下がった)」という石川。「今年は何も数字を残していない。毎年、自分が思っている実力が出た感じ。もう少し毎試合いい状態で出来るようにならないと」と振り返った。また、3年間2桁勝利を積み重ねてきたが、「(WBCに出て)他の(侍Jの選手)海外の選手も含めて凄く力の差を感じた」という。

フロントも復活期待、「2桁勝てるエース」

 昨年は14勝で防御率のタイトルも獲得したが「悪い時でも勝てていたので、楽しくなかった。(だから今季は)一から(フォーム、メカニックを)変えた」と話した。しかしその結果が、苦しいシーズンになってしまった。

 来年5月15日のオリックス戦は、生まれ故郷の富山アルペンスタジアムで行われる。13年ぶりの地元開催で、ホタルイカ、寿司、ブラックラーメンを挙げて「おいしいものを食べたいので(同じ富山県出身の)西野に投げて欲しい」と笑わせた。

「普通にやってくれれば、2桁勝てるエースは間違いない。元に戻ってくれれば十分な活躍は見込める」(林球団本部長)とフロントも来季の復活を期待した。

(Full-Count編集部)

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