新座冶金、納期対応力を強化 機械部品向け需要拡大、NC旋盤を2台増設

 焼結合金メーカーの新座冶金(本社・埼玉県新座市、社長・新井寿氏)は2018年2月をめどに、NC旋盤を2台増設する。新規顧客からの受注により、旋盤で2次加工する製品が増加。その中で納期対応力を強化するため、設備増設を決めた。併せて工場建屋を改修し、レイアウト変更を実施。生産効率を高める。投資金額は約3千万円。

 機械部品向けの需要拡大を受けて現在同社の生産ラインはフル稼働。焼結合金を切削する下工程がボトルネックになっている。時間当たりの生産数量を増やすため、NC旋盤を2台増設し5台体制にする。増設するのはコンピューター制御の新鋭機。設備分の費用は約2千万円となっている。

 建屋については2次加工場につながるスペースを改修。新たに製造に使う面積を約100平方メートル広げる。新井社長は「増設機は予定される受注への対応に加え、全体的な需要増に応えるためにも活用したい」としている。

 同社は1968年設立で資本金が1200万円。従業員数は約40人となっている。鉄や銅の粉末を焼き固める焼結合金で機械部品などを、月間約10トン製造。印刷機や事務機器関連分野などに強みを持つ。併せて高精度な小型部品の生産にも注力している。

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