中国・海亮グループ、重慶市に銅管新拠点 約500億円を投資

 銅管などの事業を展開する中国の海亮グループは30億元(約500億円)を投じて重慶市に生産拠点を開設すると発表した。年間生産量はエアコンや冷蔵庫用の銅管が9万トン、銅棒やその他加工品が6万トンになるとしている。併せて中国南西部に合併や買収を通じてさらに銅材料の生産拠点を設けるほか、重慶市の江津地区に海外貿易のための販売会社を設立する。

 重慶での新拠点は江津羅湖工業団地に設立する。銅管の生産では、年間3万トンを製造するラインを3基設ける予定。そのほかの西南部の拠点や、販売会社など一連の計画が実現すれば年間生産額は100億元(約1700億円)に上り、約700人分の雇用を創出できる見通し。

 同社では「高度で新しい設備や技術の導入で、西部地域最大で競争力のある非鉄金属材料製造拠点を目指す」としている。

 海亮グループでは拡大戦略を推進。2016年には中国やベトナムなど世界5カ所で高効率生産ラインを導入する方針を打ち出しているほか、欧州の銅加工大手メーカーであるルバータグループから中国とタイの銅管関連メーカー3社を買収すると発表している。

© 株式会社鉄鋼新聞社