【MLB】ヤンキース、スタントン獲得の本命に? 米記者「関係者は近づいてると確信」

去就が注目されるマーリンズのジャンカルロ・スタントン【写真:Getty Images】

2球団への移籍を拒否したスタントン、ヤンキースは「進展を見せた」

 今季59本塁打、132打点でリーグ2冠に輝いたマーリンズのジャンカルロ・スタントン外野手の移籍先に、ヤンキースが急浮上している。ジャイアンツ、カージナルスが獲得に動いていたものの、トレード拒否権の影響で破断に。米メディアによると、超名門球団の動きが表面化してきた。ヤンキースは本人の“意中”の球団の1つとも見られており、この先の展開に大きな注目が集まる。

 スクープを連発することで知られる米メディア「ジ・アスレチック」のケン・ローゼンタール記者は、自身のツイッターで「ヤンキースはスタントン(獲得球団)の獲得候補、関係者がアスレチックに伝えた」とレポート。すると、米ヤフースポーツの名物記者ジェフ・パッサン氏も「ヤンキースはジャンカルロ・スタントンのトレードに関して進展を見せた。ある関係者は取引の不成立を警告した。別の関係者は成立に近づいていると確信している」と呟いた。

 これを受けて、米最大の移籍情報サイト「トレードルーマーズ」は「『ジ・アスレチック』のケン・ローセンタールによると、ヤンキースはマーリンズ外野手のジャンカルロ・スタントン獲得候補球団だという。本日、彼はトレード拒否権を活用しジャイアンツとカージナルスは競争から外れた。スタントン(争奪戦のドア)は新たな入札者に開かれている」と伝えている。

ジャッジとの計111発コンビ誕生も

 スタントンは全球団に対するトレード拒否権を持っている。ジャイアンツ、カージナルスについては、このトレード拒否権を放棄しなかったため、獲得は実現しなかったと両球団が発表。一方で、ヤンキース、ドジャース、カブス、アストロズへの移籍には応じる構えだと報じられており、記事では「報道から、スタントンはヤンキース、もしくはドジャース、カブス、そしてアストロズに行くためにトレード拒否権を行使しないように思える。しかし現時点ではニューヨークとロサンゼルスのみがスタントンと密接なつながりを持っている」としている。

 ヤンキースは今季、ワイルドカードでリーグ優勝決定シリーズまで勝ち進み、アストロズとの死闘の末に敗退した。伸び盛りの若手が揃っており、スタントンと同じ右翼にはア・リーグの本塁打王(52本)&新人王に輝いたジャッジがいる。スタントン獲得が実現すれば、今季の両リーグ本塁打王が揃い、計111発の“超人コンビ”が誕生するものの、ポジションが重なるだけに起用法に注目が集まりそうだ。

 一方、ワールドシリーズでアストロズに敗れたドジャースもまだスタントン獲得に動いていると伝えられている。

(Full-Count編集部)

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