旦那がAVをみる理由は?女性が聞きづらい男性への疑問

「うちの旦那は、妻がいるのになぜAVを見るの?」「男性がAVを見るのをやめさせる方法は?」などなど、旦那様にも女性の友人にも聞けない、AVの疑問にお答えします。

「旦那さまのAV鑑賞」に関する質問にお答えします

私の主宰している「恋人・夫婦仲相談所」には毎日多くの質問、相談が寄せられますが、その中にはパートナーの性癖や嗜好に関するものもかなりあります。

女性から上がってくる質問の中で多いのが、夫や彼のアダルトビデオ(AV)やマスターベーションに関すること。女性からすると、いろいろ謎が多い男性とAVの関係……。ここでは、旦那様にも同性の友達にもなかなか聞けない、AVに関する疑問にお答えしましょう。

Q:なぜ私というパートナーがいるのに、旦那はAVを見るの?

A:まず知っておくべきなのは、男性は視覚で興奮する傾向があるということです。若くてきれいな女性、しかもそれが裸であったら、男性として興味がわくのは当たり前です。

女性だって、清潔感のない疲れた中年より、チャーミングで引き締まったボディのイケメンの方が見たいですよね。心理的にはそれと似ています。

だからと言って、そのAV女優と結婚したいとはほとんどの男性は思っていないでしょう。「鑑賞」と「現実」は別です。「AVを見ること=パートナーへの不満や否定の表れ」ではありません。

Q:AVを見るのをやめてほしいのですが、旦那に何と言えばいいでしょうか?

A:AVを見る頻度や状況などにもよりますが、目くじらをたてて「絶対に見ないで!」と規制するほどのものでもありません。旦那様の多少の気晴らし程度であるのであれば、静観しておくのがいちばんいいでしょう。「性欲がある証拠」というぐらいに、大らかに考えてあげればいかがでしょうか?

Q:旦那はSMのAVをよく見ています。私との普通のセックスでは物足りないのでしょうか?

A:ほとんどの方は、AVと現実をしっかり分けて考えています。所詮、AVは作り物の世界。そうであるなら、現実ではあまり経験しないシチュエーションを見てみたい、と思う心理もあると思います。もちろん、もしかするとSMが、旦那様の隠れた願望である場合もあるかもしれませんが、それを妻としてみたいかどうかは別問題だと思います。

Q:旦那とは半年ほどセックスレスです。でも、こっそりAVは見ているようです。性欲があるのなら、なぜセックスしてくれないのでしょうか?

A:AVを見ていろいろな妄想にひたったり、あるいは自慰行為をすることで性欲を満たすのは、所詮脳内だけ、1人だけでできる作業です。

ところが実際のセックスになると相手があります。どんな風に誘えばいいのか? そのタイミングは? どんな風に相手をリードして、満足させればいいのか? また、そこまで自分の体力があるのか? などなど……。考え、準備したり、悩んだりすることがぐっと増えます。そんなことをいろいろ考えてしまうタイプほど、実際のセックスが面倒であったり、負担に感じることがあるようです。

もしパートナーが、「実際のセックスは面倒。AVの方が気楽でいい」と考えているようなら、女性側にも改善すべき点があるのかもしれません。

「誘いにくい」「誘ったら断られそう」「そもそも誘う気がしない」「自分がリードしなければいけないので疲れる」「相手は何もしてくれない」「マンネリでつまらない」……。こんな心理がパートナーに潜んでいる可能性もあります。思い当たる点がないかどうか、女性側もわが身を振り返ることが必要なのかもしれません。

Q:先日、旦那から「一緒に(AVを)見てみる?」と誘われたのですが、恥ずかしくて断ってしまいました。一緒に見た方がよかったでしょうか?

A:女性の中にはAVをまったく見たことがないという方もいらっしゃるかもしれませんね。旦那様から誘われたのなら、良い機会です。恥ずかしがらずに、ぜひ一度一緒にごらんになってはいかがでしょうか。

実際に見てみると、いろいろな発見があると思います。そんなに目くじらを立てるほどのものではないなぁと納得できるかもしれませんし、いろいろなテクニックの参考になることもあるかもしれません。そして何より、セックスのこと、Hな話題を、旦那様とオープンにできるきっかけになるかもしれません。そうなれば、夫婦仲の向上にも役に立つといえそうです。

女性にとっては謎の多いAVですが、忌み嫌ったりするほどのものではありません。使い方によっては夫婦仲向上に役立つこともあります。

大事なことは自分の価値観だけで決めつけず、パートナーの価値観を想像し、理解しようとし、受け入れることです。人格を踏みにじるような内容であれば、「これは私は受け入れない」と意見を言うことも必要です。もちろん、これはAVに関わることだけでなく、結婚生活全体にいえることです。

(文:三松 真由美(夫婦関係ガイド))

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