矢崎エナジーシステム、「やわらか電線」拡充 寒冷地でも高い施工性

 矢崎総業グループの電線メーカーである矢崎エナジーシステム(本社・東京都港区、社長・矢崎航氏)は8日、高い柔軟性で施工しやすさを追求した「やわらか電線」の品ぞろえを拡充したと発表した。新製品は素材の変更などにより、寒冷地の建設現場など低温環境下でも配線作業の効率を大幅に高められる。適用品種は600V―CVTで、北海道と東北エリア限定で販売する。

 同社では2010年から「やわらか電線」を発売。くせの付けやすさや曲げやすさ、絶縁体の皮むきのしやすさなどによる高い施工性が市場から評価されている。ユーザーから低温でも常温と同等の効率で作業できる製品の要望があり、このほど「やわらか電線」プレミアム600V―CVTを開発した。

 新製品は素材変更によるコストアップを最小限に抑えながら、低温環境でも特長を維持できるよう柔らかさをアップするなどの改良を加えたもの。くせの付けやすさは5度の低温環境下で従来品から38%アップ。曲げやすさは25%高めている。適用サイズは100スケア・150スケア・200スケアの3種類となっている。

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