元地域新聞記者 自伝小説を出版 小田原

 小田原市の元地域新聞記者村上龍太郎さん(74)が自伝小説「あるブンヤ伝」を自費出版した。

 市内出身の村上さんは県立小田原高校卒業後、大学受験に失敗。職を転々とし1978年、34歳で前妻の故郷・沖縄の石垣島で地域紙「八重山日報」に入社。記者となり14年、働いた。

 91年から15年間、小田原の「神静民報」に移り、編集局長などを務めた。

 「半分本当で、半分フィクション」という作品はB6判の上下巻で計848ページ。子ども時代から、ブンヤ(新聞記者)として約30年、地域の政治経済、事件取材に奮闘した日々を振り返った。村上さんは「一人の新聞記者として自分はこう思い、苦しみながら生きてきたのだと、家族や友人に伝えたかった」と話す。

 上巻を昨年12月に、下巻を今年10月下旬に発行した。上下巻各1500円(税別)。問い合わせは、編集工房オリエント電話0465(38)4711。

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