走り幅跳び日本一を報告 平塚の中学生 

 10月下旬に開かれた第48回ジュニアオリンピック陸上競技大会の男子走り幅跳びで、日本一に輝いた平塚市立春日野中学2年の坂田生成(いけな)さん(14)が市役所を訪れ、落合克宏市長らに優勝を報告した。

 中学1年から走り幅跳びを始めたという坂田さん。横浜市港北区の日産スタジアムで開催された同大会には、B区分(中学2年)に出場。試技5回目までは6メートル52でトップを明け渡していたが、「自己ベスト(6メートル87)を考えれば重圧はなかった。勝つしかないと吹っ切れた」と6メートル75の大跳躍で逆転優勝を飾った。

 体のばねや踏み切りの音がすごい、と関係者が抜群の身体能力を評価。自己最高記録をマークした、ことし10月の県中学総合体育大会では3年生を抑えて優勝するなど成長著しい。

 「スプリント力と試技6回をまとめる安定感をつけ、来年は7メートル60を出したい」と、伸び盛りのアスリートは自信ありげ。県中学記録(7メートル01)だけでなく、日本中学記録(7メートル40)の更新を視野に、来夏の全国中学陸上や国体での活躍を約束した。

 落合市長は「好記録は本人の力だが、それを支えてくれた人たちへの感謝も忘れないでほしい。平塚を背負って素晴らしい目標を目指し、東京五輪や次の五輪へと大きく羽ばたいてほしい」と激励した。

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