丸一鋼管、3年間で126億円投資 国内で設備更新・改修、ベトナムに第2冷延ミル

 丸一鋼管は、国内・海外の生産拠点で今年度から3カ年ほどで合計約126億円を投資して、生産や出荷などの能力を増強する。国内では既存設備の更新・改修など生産・出荷の整流化を主体に、東京工場や堺工場など6拠点で合計約51億円を投資。海外では生産・出荷能力の増強を目的に、ベトナム子会社のSUNSCO社で2基目の冷延レバースミルを設置するなどベトナムと米国の子会社5拠点で合計6600万ドル(約75億円)を投資する。

 今期最終年度の第四次中期経営計画と来年4月からの第五次中期経営計画をまたいで計画を実施し、五次中計の中で成果を出していく。

 国内投資は、東京工場で切断工場新設(2018年4月稼働)、2・5インチ造管ミル更新(同6月)、スリッター更新(19年2月)など12億円、堺工場で20インチ造管ラインの面取機やスリッター改修、特別高圧変電設備更新、SRミル加熱装置更新など20億円と、鹿島特品工場で複合式鋼管柱用拡縮管加工設備新設(18年3月)3億円、詫間工場と名古屋工場で各2億円のほか、今年11月に移設稼働した丸一鋼販・北陸営業所(12億円)など。

 海外の投資は、ベトナムSUNSCO社の冷延ミル増設(19年3月完成。6hiレバース、4フィート幅×板厚0・1ミリまで圧延)3千万ドルや、同・ハノイの製品倉庫新設(18年3月)200万ドル。そのほか米国ロサンゼルス・MAC社の倉庫新設(18年2月)と2インチ造管ミル更新(同12月)800万ドル、シカゴ・Leavitt社の切断機新設(18年4月)と2インチ造管ミル更新(同6月)600万ドル、オレゴン州ポートランド・MOST社の2インチ角形鋼管ミル工場新設(同4月)と稼働(同10月)800万ドルなど。

© 株式会社鉄鋼新聞社