V長崎渋滞対策協議へ 長崎県 臨時駅設置の検討要望

 定例県議会は12日、総務、文教厚生、農水経済、環境生活の4常任委を続行。J1に昇格するV・ファーレン長崎への支援のあり方や諫早市にあるホームスタジアム周辺の交通対策を審査した総務委では、県が渋滞対策に積極的に関わる方針を説明。スタジアム近くへの臨時駅設置についてもJR九州長崎支社に設置の検討を正式に要望したことを明らかにした。

 県によると、V長崎がJ1昇格を決めた11月11日のホーム最終戦には2万2407人が来場。試合開始前の午後6時半ごろには交通量の多い時間と重なり、スタジアムから約6キロ離れた同市多良見町付近まで交通渋滞が発生したという。J1に昇格し、観客数増加が期待される来季は再び渋滞の発生が懸念される。

 井上和広スポーツ振興課長は渋滞対策について「市民生活への影響が大きく、チームへのマイナスイメージにもつながりかねない。V長崎が主体になるべきではあるが、県や市も積極的に関わりたい」と説明。県、V長崎、県警、諫早市による検討会議を来週にも開き、来年2月のJ1開幕までに渋滞対策をまとめる方針を説明した。

 臨時駅設置については、古川敬三企画振興部長が11日にJR九州長崎支社を訪れ、支社長に設置の検討を要望。「検討したい」との回答があったという。

 このほか、スタジアム使用料(年額2900万円)の半額を県が減免している措置について、古川部長は「経営状況に応じて判断したい。当面は措置の継続が必要になるだろう」との見方を示した。

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