2021年は貯まる人!年末年始でやりたい3つのこと

2021年こそ「貯まる人」になるために、年末年始でしておきたい3つのことをお伝えします!

年末年始の時間を使って「貯まる人」になろう

私たちにとって、2020年は異例なこと続きな年でした。今もなお、不安な状況は続いていますが、2021年はよりよい年にしたいと思っている方も多いでしょう。

貯蓄面では、いかがでしょうか。2021年こそ「貯まる人」になりたい、と思っている方もきっといるはず。そんな方は、この年末年始がチャンス。2020年のお金の使い方を振り返り、2021年に向けて計画を立てていきましょう。

特にこの年末年始は、例年より家にいる時間が増えるはず。2021年こそ「貯まる人」になるために、ぜひしておきたいこと3つを紹介します。

1. 2020年の大きな出費を振り返ってみる

家にいる時間が長く、例年とは違ったお金の使い方をした方も多いと思いますが、2020年の大きな出費には、どんなものがありましたか?

2~3万円以上のもので、どんな出費があったかを振り返ってみましょう。スケジュール帳を見るほか、クレジットカードの明細書や銀行の通帳などを眺めてみることをおすすめします。

今年は、スマホ決済(Pay系決済)などを含めて、キャッシュレス決済が増えた方も多いと思います。キャッシュレス決済では履歴が残るのもメリットです。履歴をさかのぼって見てみましょう。

またAmazonや楽天などを利用されている方は、購入履歴をチェックしてみましょう。さまざまなECサイトでネットショッピングをした方は、各サイトで見るのは大変なので、メールの履歴で確認してもいいですね。

衝動的に買ったけれど、結局使う出番がなかった洋服やバッグ、靴などはないでしょうか? 必要だと思って買ったはずなのに、年末の大掃除で処分したいと思ったものはありませんか? 家電製品が壊れて、急な出費はなかったでしょうか? 

大きな出費でも、必要だったもの(壊れた家電製品の買い直し、自分にとって役立ったもの・お気に入りの出費、いい想い出になる出費など)と、実はムダだったもの(結局使わなかったもの、捨ててしまったものなど)に、なんとなく分けられるはずです。

「実はムダだったもの」があれば、その原因を考えてみましょう。

「SNSを見て、自分の好みをじっくり考えずに洋服を買ってしまった」「みんなが『これがいいよ』といっていて、『残りあと1点』と表示されていたので、勢いでポチッてしまった(でもよく考えたら自分には必要なかったし。あとで在庫がしっかり補充されて売り切れることはなかった)」など原因が見えてきたら、「2021年は、同じ失敗をしないぞ!」と決意を新たにしたいですね。

2. 2021年の大きな出費をイメージしてみる

2021年には、どんなイベントが控えているでしょうか。引っ越しやリフォーム、転職、結婚、出産、子どもの入学、進学、車検などがあると、出費は必然的に増えます。

また、新しく習い事を始める、新聞や有料コンテンツなどの情報系の契約をする、有機野菜の宅配を始める、サブスクリプションサービスを利用するなど、毎月定期的に出ていく出費にも注意しましょう。月々5000円のものなら年間で6万円の出費増になるので、頭にいれておきたいですね。

大きな出費はうまくセーブできないものもありますが、例えば帰省や旅行などは工夫のしどころ。なるべく早めに計画を立て、行く時期をピークからずらすか、早割等で安くなるプランを探すのも一案です。

特に、ゴールデンウィークやお盆休み、年末年始を避けると、移動や宿泊の費用は安くなりますよね。オフシーズンに休みが取れるように、早めに仕事の計画を立てるのもよいでしょう。

また、大きな出費が確実に予定されている場合は、早めに準備をはじめましょう。例えば、1月から少しずつ貯めはじめれば、クレジットカードのリボ払いをしたり、教育費のための大切な貯蓄を取り崩したり、貯蓄用の保険を中途解約したり、ということも防げるはずです。

3. 「先取り貯蓄」など、貯蓄計画を立てる

そして最後に、毎月の「貯めるサイクル」を充実させましょう。貯まる人になる基本は「先取り貯蓄」。つまり、使いきってしまう前に貯める仕組みがあるかどうかです。

財形貯蓄や自動積立定期などの「先取り貯蓄」の仕組みがない方は、ぜひスタートしましょう。財形貯蓄なら勤務先(総務部や人事部など)で、自動積立定期なら銀行で申し込みます。

最近は、ネットバンキングで申し込めるケースも増えています。一部のネット銀行にある自動入金サービスを使って、メインバンクから毎月一定額をネット銀行に移すのもおすすめです。

すでに「先取り貯蓄」を行っている方も、もし余裕があればさらに5000円、1万円上乗せしてみるのもいいですね。普通預金に50万円、100万円とまとまった金額があれば、そのまま入れっぱなしにせず、一部をネット定期など、少し金利の高いものに預け替えると◎です。

筆者も20年ほど愛用していますが、百貨店で買い物が多い方は「デパート積み立て」で、月々5000円などと積み立てるのも手。1年後に積み立てた12カ月分に1カ月分が上乗せされ、「13カ月分×5000円」分の買い物カードや商品券などになって、受け取れるというのが一般的です。

ただし、万一その百貨店が倒産した場合、基本的には全額は戻ってきませんので、そのことを頭に入れつつ、多くのお金を入れすぎないように注意です。

その他、今年はボーナスが減額したり、なくなったりという人も多かったと思います。来年もその見込みであれば、家計を大きく改善する必要があります。固定費(スマホ代や電気代、サブスクリプション代)を中心に、切り替えたり、不要なものはやめたりして月額の負担を下げられないかを検討してみてください。

また同時に、今後の収入アップにつなげられるような勉強や資格取得の準備を始めることもおすすめします。

一方で、特にボーナスなど収入に変動がなかったという方でも、先行き不透明の今の時代は、考え方を少し変えておくことがおすすめ。「ボーナスはいつも使いきっています!」という方でもボーナスをあてにせず、「ボーナスは出たらラッキー」という考え方に切り替えてみましょう。

日々買い物をする際には、ボーナスがなくても、月々の収入で支払い可能かを確認したいですね。これまでクレジットカードでボーナス払いやリボ払いをしていた人は、「2021年は一括払いだけにする!」という決意を。そしてぜひ実行していきましょう。

年末年始の余裕があるときがチャンスです。「2021年に『貯まる人』になる計画」をぜひ立ててみてくださいね。

(文:西山 美紀(マネーガイド))

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