温泉総選挙、半島2温泉入賞 島原「歴史・文化」1位、雲仙「外国人おもてなし」2位

 全国の温泉地から一般投票で部門賞などを選ぶ「温泉総選挙2017」で、長崎県の島原温泉(島原市)が「歴史・文化部門」1位、雲仙温泉(雲仙市)が「外国人おもてなし部門」2位に、それぞれ輝いた。

 賛同団体を集めて冬の健康維持などを推進している民間の「うるおい日本プロジェクト」が、地域活性化を目的に環境省、観光庁などの後援で昨年から実施。全国の温泉地、自治体計83カ所が9部門にエントリー。7~10月にホームページなどで投票を受け付け、約149万票が寄せられた。12月4日に東京で表彰式があった。

 「歴史・文化部門」で1位を獲得した島原温泉は、島原城や武家屋敷が残る古き良き街並みとの共存などが評価された。「外国人おもてなし部門」で2位の雲仙温泉は、昨年の「外国人が選ぶ九州温泉地コンテスト」(九州観光推進機構主催)でも1位を獲得。パンフレットの多国語表記などのインバウンド(訪日客)対策が結果につながった。

 受賞を受けて島原市は「城下町や雲仙・普賢岳噴火災害の歴史と温泉の融合を支持していただいた」、雲仙旅館ホテル組合は「外国人避暑地として栄えた時代から受け継がれてきたおもてなしが評価された」とそれぞれコメント。今後のPR活動に生かしていきたいとしている。

島原市内の商店街にある島原温泉「ゆとろぎ足湯」(島原観光ビューロー提供)

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