3福祉施設集約を表明 長崎県松浦市 伊万里松浦病院移転計画で

 伊万里松浦病院(佐賀県伊万里市)の移転開設計画に関連して、松浦市は13日、市役所の隣接地に、三つの公的福祉施設を一つに集約する市市民福祉総合プラザ(仮称)を建設する計画を明らかにした。3施設は同病院の移転予定地にあるなどの理由で、現在地から移設が必要になっていた。

 同日の市議会全員協議会で、市が建設構想の概要を説明した。

 3施設は、移転予定地にある市社会福祉協議会、市老人福祉センターと、西九州道の延伸予定地にある市保健センター。同センターでは乳幼児健診などを実施していたが、延伸工事を前に10月で廃止した。

 市が示した概要によると、同プラザは、市役所北西の庭園部分と隣接する民有地の一部計約1150平方メートルに建設。建物は鉄筋コンクリート4階建て、延べ床面積約2580平方メートル。同協議会や両センターの機能は各階に分けて持たせる。総事業費は15億~16億5千万円。本年度から測量設計に入り、2020年3月末の完成を目指す。

 全員協議会では「財源はどうするのか」「利用者の意見はこれから聞くのか」などの質問があった。市側は「財源は合併特例債などを検討している。施設の規模などが決まってから利用者の話を聞きたい」とした。

市民福祉総合プラザ(仮称)が建設予定の、れんが造りの市役所玄関前庭園と隣接の民有地(手前左端)。=松浦市(市役所から撮影)

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