ドンナルンマ、ファンの批判に涙…ガットゥーゾが激怒

『Gazzetta dello Sport』など各メディアは、「ミランのジェンナーロ・ガットゥーゾ監督は、ドンナルンマに対するファンの反応に怒った」と報じた。

先日報じられたドンナルンマ退団の噂。彼は先日契約を更新したものの、ミーノ・ライオラ代理人が「心理的圧力を受けた」ことを理由に、それを解除することを求める手紙を送っていたという話だった。

これを受けて、13日にサン・シーロへ駆けつけたミランのサポーターは、ドンナルンマに対して激しい批判を行った。

ウォーミングアップから彼には「600万ユーロ(およそ7.9億円)の寄生虫兄弟、出て行け、もう我々の忍耐は尽きた」など侮辱的なバナーが掲げられていたという。

ドンナルンマはロッカールームで涙を流し、それをレオナルド・ボヌッチが慰めている場面も映像で流れていた。

試合後ガットゥーゾ監督は以下のように話し、人々はもっとドンナルンマ本人を見るべきだと批判した。

ジェンナーロ・ガットゥーゾ 「ドンナルンマは18歳の少年だ。もちろん彼は動揺している。私は、彼がやっているものに感謝することしかできない。

あの年齢で、彼は世界でも有数のゴールキーパーだ。彼の顔からは、幸せではないことを見て取れるだろう。

しかし、私は彼が素晴らしいアスリートで、素晴らしい少年であることを知っている。

ドンナルンマは私が守るだろう。出来るだけの保護をしていく。

クラブは誰も売る必要がない、売りたくもないと言うのなら、どうしてそれについて話さなければならないのだ?

人々は、彼のことを理解する必要がある。本当にチームを離れたいのか、本当はここに残りたいのか。

私が言えるのは、今ドンナルンマという素晴らしいアスリート、素晴らしいプロフェッショナルとともに働いているということだけだ」

【次ページ】「ライオラのことは知らん」

ジェンナーロ・ガットゥーゾ 「自分はミランの監督だ。選手のことを話す。アスリートのことを話す。しかし、それ以外のことは話さない。

ドンナルンマは、個人的に退団を申し出たことなどない。そんなことがあったなら別だがね。

ライオラのことは話さない。なぜなら、私はドンナルンマ本人と毎日話しているのだからね。

私は、ライオラがドンナルンマをこのクラブから離れさせようとしているのかどうかはわからない。

2日前まで手紙のことは知らなかった。結果を出せるよう、選手のコンディションを高めるように集中しなければならなかったからだ。

現時点で、ドンナルンマは素晴らしいものをもたらしてくれている。決意を持って練習している。今後どのように進むかは様子を見よう。

今起きていることは恐ろしい。人々は、あの少年をモンスターであるかのように塗りつぶしている。そんな男ではない。

幸運にも、今日のスタジアムには9000人しかいなかった。これが5万人だったら、どうなっていたか」

© 株式会社ファッションニュース通信社