古河電工、メキシコに製造拠点 米市場に光ケーブル供給

 古河電工は13日、メキシコに光ケーブルなどを製造する新拠点を開設したと発表した。需要が旺盛な米国向けに、心数が比較的少ない光ファイバケーブルや光コードなどを供給する。米国との国境に近い北部バハ・カリフォルニア州のメヒカリ市で既存の建屋を賃借。生産設備を導入し、12月8日から操業を開始している。従業員数は約140人で、販売目標は2018年に360万米ドル(約4億1千万円)。

 新拠点のフルカワ・エレクトリック・インダストリアル・メキシコは資本金が10万米ドル(約1100万円)。ブラジルのフルカワ・レクトリック・ラタンと米国のOFSの古河電工子会社2社が100%を出資している。拠点が立地するメヒカリ市は地理的に米国に近く物流面での利点がある。加えて技術研究施設が利用しやすい環境にあるほか、質の高い労働力を確保しやすい。

 社長には古河電工執行役員常務でフルカワ・レクトリック・ラタン社長のホアジ・シャイクザデー氏が就任。ホアジ社長は「新拠点設立で

向け製品での当社グループのプレゼンスをさらに強化したい」としている。8日には開所式典が行われた。

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