【MLB】696発・Aロッド氏がダルビッシュ去就に熱視線 「とてつもない価値」と大絶賛

アレックス・ロドリゲス氏【写真:Getty Images】

Aロッド氏、WSの「問題解決」でダルビッシュは「再び騎兵に」

 メジャー歴代4位の696本塁打を誇るアレックス・ロドリゲス氏がドジャースからフリーエージェント(FA)となったダルビッシュ有投手の実力を絶賛した。自身のツイッターで、獲得する球団に「とてつもない価値」をもたらす投手と評している。

 2016年に現役を退いた強打者は通算3115本のヒットを放ち、打率.295、696本塁打、2086打点、329盗塁を記録。マリナーズ、レンジャーズと渡り歩き、ヤンキースでユニホームを脱いだ。薬物規定違反による1年間の出場停止処分などもあったが、メジャーを代表する強打者の一人として強烈な存在感を放った。

 そんな42歳は自身のツイッターで、今オフFAとなり去就が注目されるダルビッシュに言及。「ユウ・ダルビッシュは素晴らしいFAの才能であり、彼と契約する球団がどこであっても、とてつもない価値を持っている。ワールドシリーズの(パフォーマンスの)の問題を解決できた時、彼は再び騎兵となる」と綴った。

 ダルビッシュは2015年の右肘手術を経て、2016年に復帰。今季は3シーズンぶりに2桁勝利に到達するなど見事復活。しかし、ワールドシリーズ制覇の切り札として今夏に加入したドジャースでは目標のワールドシリーズに到達し、2度の先発を託されたものの、アストロズ相手にいずれも炎上する結果となった。特に3勝3敗で迎えた第7戦では大きな期待を背負いながら、チームを世界一へと導けなかった。

WSではアストロズに投球の癖を見抜かれていたダルビッシュ

 現在、解説者を務めるA・ロッド氏はその際、自身のツイッターで「アストロズの打席のボディランゲージ、そして、ダルビッシュに対するアプローチから読み取る限り、彼はおそらく球種を読まれている」と分析し、それが相手打線に攻略された要因となったとの見方を示していた。

 その後、米メディアでもアストロズ側がダルビッシュの投球の癖を見抜いていたことが話題となり、先日も米スポーツ専門誌「スポーツ・イラストレイテッド」電子版が「こうやってダルビッシュはワールドシリーズで球種を読まれた」との見出しで特集記事を掲載。アストロズの選手が匿名で「ダルビッシュが捕手からサインを受け取った時、体の横でボールを握っている。そこから彼がグローブにボールを収める際に握り直すかどうかが、スライダーなのか、カットボールなのか、真っすぐなのかを特定する手がかりとなっていた」と証言していた。

 A・ロッド氏がダルビッシュの才能を改めて称賛したのは、この報道が出た直後のことだった。同氏が綴ったツイッターのハッシュタグには「簡単な修正」「エースは得るのは難しい」などの文言も加えられており、日本人右腕の実力を高く評価している様子。現在、ツインズをはじめ複数の球団が獲得を検討しているとされているダルビッシュ。その去就に、A・ロッド氏も熱視線を送っているようだ。

(Full-Count編集部)

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