娯楽の一つにトレーニングがあってもいいじゃない! 友達を作りながらシェイプアップ?

2016年ミスタージャパンに見事グランプリに輝いた、山岸将也さん。彼は今、参加者同士で交流をしながら一緒にトレーニングを行う「enトレ」というプログラムを開催している。若い男女を中心に、少しずつ拡大。最近、若くして結婚を発表し公私ともに充実している彼から直接話を聞くことができた。

「ちょっと俺をさ、取材してよ。」

高校の同級生、山岸将也からの連絡だった。
小学生から高校まで同じ県内で、水泳をやっていたかつての仲間から。

今やっている活動の内容は詳しくは聞いていなかった。
直接会って話を聞いてみると、彼らしい挑戦をしていた。

ーーーーーーーーーーーーーーーー

高校まで競泳競技の選手だった山岸は、自分の出身スイミングクラブでトレーナーとして働いていた。
その時に、初めて担当したお客さんが97歳のおじいちゃんだった。
ジェネレーションギャップありまくり、若い自分の言うことは中々聞いてはくれない。
ところが一緒にトレーニングしていくと、ちょっとずつお互いのことを話すように、戦争の体験とか、昔はこうだったとか。
コミュニケーションが取れると、次第に心が打ち解けてくる。
これだけ年齢の離れた"友達"と呼べる人ができたのは初めてだった。

「70歳も歳が離れているのに、こんなに仲良くなれるなんて。トレーニングって、時間とか世代とかを超えて友情を作れるんだ。。」

その時は漠然と感じただけだったが、今思えばこの経験が最初のきっかけだった。

その1年後、ミスタージャパンのオーディションの話が入ってくる。
ミスユニバースはご存知の方も多いだろう。
美の頂点を決める世界的なコンペティションである。
その男性版のオーディションが開かれる。
最初にそれを聞いた時、自分がトレーニングしてきた成果や、自分の個性を発揮できる場だと感じた。
ミスタージャパンを通して、チャレンジしてみようと。

最初は神奈川県の予選会からのスタート。
しかしあれよあれよと言う間にミスター神奈川のグランプリに駆け上がっていく。
そしてミスタージャパンの本戦に出場し、何の間違えか、ここでもグランプリに輝いてしまった。

そこから更に身体を鍛え、トレーニングとは別領域である、ボイストーニングやダンスのレッスンも強化していくように。
当初の目的とはズレている気もしたが、世界の舞台に立つ機会なんて、こんなチャンスは一生に一度しかない。
ひとまず、ここまで来たからには日本代表として、磨きをかけて特化していこう、そう思った。
世界へと駆け上がっていくが、結果は見事ミスターインターナショナル2位へと輝く。
本人は「確かに凄いかもしれないけど、2位じゃあね。。。」

1番になる価値を追求してきた高校時代、身に染みるほどの経験を得て来た彼だからこその言葉だ。

(3977)

見事ミスタージャパンの栄冠に輝く

この大会を機に、新たな気づきがあった。
スポーツは結果が出ることもあれば出ないこともある。
取り組んだことが全て実るわけではない。
だが、自分が今取り組んでいるボディメイクは目に見える形で結果が出る。
競技スポーツにはない努力の見え方がある。

そう感じると、ますますやる気になった。
大会を通じて、世界各国の出場者と一緒にトレーニングしていくと、ここでも発見がある。
トレーニングの仕方や方法は出場者それぞれで全く異なっていた。
お互いがお互いにトレーニングについて、意見を交換したりする場がとても楽しかった。
言葉が通じなかったとしても、そこはトレーニングケーション、言語の壁を超えて仲良くなれた。
世界各国に友達ができた。

「トレーニング」するというのは、ただ身体を鍛えるだけじゃない。
トレーニングを通じて、人と交流したり親睦を深めることができることを改めて感じることができたのだった。

(3978)

世界大会から凱旋後、トレーニングを通じて出会った体験を、色んな方に体感してもらいたい。

そんな想いから「enトレ」というトレーニングプログラムをスタートさせた。

楽しむ【enjoy】、高める【enhance】、出会う【encounter】。
3つのenをトレーニングを通じて繋ぎ合わせるというコンセプトだ。

今はどんな人でも、興味があれば来てもらうようにしている。
「ジムは一人で行ってもなかなか続かない。でもトレーニングはしたい。」というニーズはある。
またトレーニングを一緒にやることで、助け合える場を提供している。

お客さんの比率は男女が半々、22~25歳の年齢が多い。
基本、土日に都内を中心に開催、活動している。

今は口コミとSNSで少しずつ広がっている。
特徴としては、ただトレーニングの指導をするのではなく、参加者同士でのコミュニケーションを取り入れていることだ。
会話をすることによって、緊張がほぐれてトレーニングの効果が高くなり、また参加者にとって居心地の良い空間を作ることで、友達作りの一助にもなっている。

例えば、トレーニングの一番最後に、スクワットを円形の形に広がり、みんなで一斉にやる。
しりとりをしながら、頭と身体を同時に動かし、もし途切れてしまった場合はみんなで罰として腕立てを追加したりする。チームアップに心理が働き、「みんなで取り組む」意識が芽生えると自然と壁が外れ、苦しくても楽しく感じられるよう自然とコミュニケーションが生まれるような工夫をしている。

今ではenトレに参加するために、わざわざ地方から来てくれる方もいる。

「enトレ」公式ホームページはこちら

(3979)

人は仲良くなるのに、年齢は関係ない。
もっと普通に友達を作り、世界を広げたい人。
今の現状に満足していない人。
大人になってから友達を作ることはなかなか難しい。
経験してきた互いのバックグランドが違えば、趣味も違う。

しかしその中で何か一つ、共通のつながりを作れれば、すぐに仲良くなれる。

「今日もありがとうございました。来週も楽しみにしています。」

簡単なお礼だが、トレーニングをする側にとっては、楽しんでもらって次回ここに来ることを楽しみにしているお客さんがいるというのは、とても嬉しい。

娯楽の中にトレーニングというツールがあっても良いと思う。
リラックスしながら、でもメリハリ効いたトレーニング。

新しいトレーニングの形を、今後もトライしながら作っていく。

(3981)

【 Profile 】
山岸将也 -Masaya Yamagishi-
enトレ トレーナー

生年月日 : 1992年 8月 27日
血液型 : B型
T 182cm B 102cm W 77cm H 97cm S 29cm

■出身 : 神奈川茅ヶ崎
■職業 : 水泳ヘッドコーチ(幼稚園児~選手育成)、パーソナルトレーナー(ボディメイク)
■趣味 : サーフィン、ジョギング、映画鑑賞(洋画約300本)、写真撮影(一眼レフ)
■特技:水泳、スケッチ、英語(日常会話)、スポーツ全般
■資格:日本赤十字水上安全救助士、

■受賞 :
高校総体 水泳男子総合優勝 三連覇
関東高校総体400mフリーリレー優勝(大会新記録)
2007年 競泳全国JOCジュニアオリンピックカップ3位
2011年 オープンウォータースイムジャパンオープン リレー種目優勝
2016 Mr. Japan グランプリ
Mister International 2016 世界第2位

【 山岸将也さんのSNSはこちら 】

<Twitter> @im_masaya
<Instagram> @masaya__yamagishi
<Facebook> @masaya.yamagishi.77

【 enトレのHPはこちら 】

<enトレ公式ページ> enトレ

© 株式会社ストロー