白い息は冬の風物詩

「吐く息が白くなったらダウンコート」
これは先日よんだ雑誌の中で見つけたキャッチコピーです。日に日に寒くなるこの季節、気温や体感によって選ぶ上着も変わってきますが、とてもイメージしやすい表現だと思いました。
そもそも寒い日に息が白くなるのは、口からでる水蒸気が冷やされて水滴になるからです。普段は目にみえない自分の息が水滴になることで、白く見えるようになるわけです。たいていの場所はなにかしらの浮遊物があるので息は白くなりますが、唯一、白くならないのが”南極”。水蒸気が水滴になる時は小さな塵などの浮遊物を核にしてなるので、空気がきれいな南極では息が白くはならないのです。
息が白くなるということはそれだけ塵が多い証拠とも言えますが、これも立派な冬の風物詩。きょうも寒さが続きますので、しっかり防寒しつつ、冬らしさを感じてみてください。

気象予報士・多胡 安那

画像について:15日の天気予報。

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