U-23での大逆転、ハリルホジッチへのリベンジ 韓国は日本戦に燃えている

AFC U-23選手権決勝で日本に敗れた韓国 photo/Getty Images

16日に行われるEAFF E-1フットボールチャンピオンシップ(東アジア杯)では日本代表と韓国代表が優勝を懸けて激突する。この大会はあくまで2018ロシアワールドカップへの準備の1つであり、ワールドカップへ連れて行くべき人材が国内組にいるのかをチェックすることが目的でもある。しかし、韓国にとって今回の一戦は嫌な思い出を振り払う特別なものなのだ。

まず現在韓国代表監督を務めるシン・テヨンは、A代表の監督を務める前にU-23韓国代表の指揮を執っていた。その際2016リオデジャネイロ五輪出場を懸けたAFC U-23選手権の決勝で日本と対戦し、3-2で日本が勝利したのだ。しかも展開は韓国の方が優勢で、後半20分までは2-0で韓国がリードしていた。ところが、そこから浅野拓磨、矢島慎也の得点で日本が大逆転。この試合に敗れてもリオデジャネイロ五輪に出場することはできたものの、韓国はあまりにも悔しい形で優勝を逃している。

韓国『スポーツソウル』はシン・テヨンにとってはリベンジになると取り上げており、ライバル・日本に嫌な形で敗れた記憶を払しょくすることも1つの目的だ。さらに日本代表監督のヴァイッド・ハリルホジッチは2014ブラジルワールドカップでアルジェリア代表を指揮し、グループステージで韓国を4-2で撃破している。同メディアは「韓国はアルジェリア戦で白星が奪えると計算していたが、アルジェリアの実力は想像以上だった」と振り返っており、ハリルホジッチにも良い思い出がない。ロシアワールドカップの前にハリルホジッチ率いるチームを倒し、気持ちよくロシア大会に臨みたいとの考えだ。

また同メディアは今回の対戦のキーマンに日本代表FW小林悠、韓国代表FWイ・ジェソンの2人を挙げている。川崎フロンターレの小林は今季JリーグのMVPに輝き、一方の全北現代でプレイするイ・ジェソンもKリーグのMVPに選ばれている。両リーグのMVPが顔を合わせる形となり、どちらがチームを勝利に導くのか注目している。

日本にとっても負けは許されず、きっちりと3連勝で大会を締めくくりたいところ。韓国も特別な思いを持って臨んでくるようだが、国内組は意地を見せてくれるか。

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