3000万円詐欺被害 架空請求で 横須賀

 横須賀市の70代の無職女性が15日までに、会社員や老人ホームの関係者を装った男らに現金をだまし取られた、と横須賀署に届け出た。被害額は約3千万円に上り、同署は架空請求詐欺事件として調べている。

 同署によると、10月中旬に会社員を名乗る男から「老人ホームに入居する権利が当たったが、入居予定がなければ権利を譲ってもらえないか」などと女性宅に電話があった。

 女性が承諾すると11月下旬までに、老人ホームの関係者や調査会社の社員を名乗る男から「他人に権利を譲ったことは法律違反になる」「入居をキャンセルする手続きをとるので、キャンセル料がかかる」などと複数回電話があり、女性は8回に渡って近くのコンビニから宅配便で現金を送った。

 同署によると、指定された送り先は都内のマンションの一室で、現在は空き部屋になっている。

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