小学校給食費500円値上がり 横須賀 来年4月から

 横須賀市立小学校の給食費(月額)が来年4月から500円値上がりし、4500円になる見通しとなった。食材価格の高騰が主な理由で、15日に開かれた市教育委員会の定例会で議決された。今後は上地克明市長も参加する総合教育会議などを経て正式に決定する。

 市教委は6月、学識経験者や保護者、学校関係者らからなる「市学校給食運営審議会」を設置して議論を開始。審議会は11月、市教委に「栄養バランスを整えた給食を継続的に提供するためには、給食費の改定はやむを得ない」などと答申していた。

 答申では「原材料の価格が上昇し、金額に見合った給食の提供になっており、給食からとれる栄養価は下降傾向にある」と指摘。少しでも栄養バランスの整った食事を提供するため食材の種類を変えるなどの工夫で対応しているものの、「栄養価の維持を考えた場合、限界の状態で、物価が上昇した際には現在の学校給食の水準さえ維持できない」などとしている。

 小学校以外でも、ろう学校と養護学校の児童・生徒の給食費も月額500円引き上げる方針で、1食当たり30円の値上げになる。

 上地市長も出席する総合教育会議は来年1月上旬にも開かれ、意見が一致すれば来年度予算案の審議を経て3月に正式に決定する見通し。

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