MFJランキング表彰式に国内二輪のチャンピオン集結。高橋巧「新型CBRで勝ててうれしい」

 12月16日、一般財団法人日本モーターサイクルスポーツ協会(MFJ)が大手町・日経ホールで全日本選手権ランキング表彰式『MFJ MOTO AWARDS 2017(モト・アワード2017)』を行い、2017年に二輪の各カテゴリーで活躍したライダーたちが表彰を受けた。

 モト・アワード2017はMFJによって毎年開催されている、二輪の全日本選手権におけるランキング表彰式。各カテゴリーのランキング上位3名に加え、ルーキー・オブ・ザ・イヤー、自由民主党モータースポーツ振興議員連盟会長杯など各賞の表彰が行われる。各トップランカーに加えて、事前に招待された50組100名のファンが集まった。

 13時30分ごろから開始したモト・アワード2017ではまずMFJ会長の大島裕志氏があいさつ。2017年シーズン各カテゴリーのチャンピオンシップを振り返り、次の2018年シーズンについて展望などを述べた。

 続いて行われた表彰式ではロードレース選手権のほかスーパーモト、エンデューロ、スノーモビル、トライアル、モトクロスといった各選手権のチャンピオン、ランキング3位までのライダーや特別賞受賞選手たちが登壇。

 各選手ともサーキットやレース会場で見慣れたレーシングスーツ、ウエアではなくフォーマルなスーツをまとい、大島会長たちからランキング認定証やメダルなどを受け取った。

(左から)J-GP2チャンピオン水野涼、ランク2位関口太郎、ランク3位生形秀之。JSB1000チャンピオン高橋、ランク2位津田、ランク3位渡辺
(左から)J-GP3チャンピオン伊達悠太、ランク2位小室旭、ランク3位古市右京。ST600チャンピオン前田、ランク2位國峰啄磨、ランク3位岡本裕生
ルーキー・オブ・ザ・イヤーを獲得した中島元気(J-GP3)、國峰啄磨(ST600)、岩戸亮介(J-GP2)、濱原(JSB1000)

■新王者、高橋巧「素直にはよろこべないけど……」

 ロードレース選手権としては、JSB1000クラスチャンピオン高橋巧、ランキング2位の津田拓也、ランキング3位の渡辺一馬に加え、JSB1000クラスのルーキー・オブ・ザ・イヤーを獲得したランキング7位の濱原颯道、そしてJ-GP2、ST600、J-GP3の上位3名らが登壇。舞台上では笑顔を見せながら認定証を手渡す大島会長らと握手をかわしていた。

自由民主党モータースポーツ振興議員連盟会長杯を獲得したST600チャンピオンの前田

 また、モト・アワード2017では自由民主党モータースポーツ振興議員連盟会長杯の発表、表彰も行われた。これはその年にもっとも活躍しモータースポーツに貢献した選手に与えられる賞で、2017年はST600チャンピオン前田恵介が受賞。自由民主党モータースポーツ振興議員連盟の三原じゅん子参議院議員よりトロフィーと副賞が贈られた。

東洋中日スポーツ賞も獲得した高橋。掲載された誌面とトロフィーとともに記念撮影
高橋はロードレース部門のプレス賞も獲得。ライディングスポーツの青木編集長からトロフィーと副賞が渡された

 表彰式後に行われた懇親会で、自身初のJSB1000チャンピオンを獲得した高橋は「時間がたてばうれしくなるかと思ったんですけど、そうでもなかったです」と2017年シーズンのチャンピオンになった実感について語る。

「チャンピオンになったことはうれしいですけど、内容が内容なので素直に喜べないです。だから、2018年シーズンは素直に喜べるようにしたいです。レースでの戦い方とか、優勝回数とか。ただ、2017年シーズンは新型CBR1000RR SP2の初年度でした。新型初年度でチャンピオンを獲れたことは、素直にうれしいです」とチャンピオンとして表彰を受けた歓喜を存分ににじませることはなかった一方で、新型CBR1000RR SP2でのタイトル獲得については喜びを表した。

チャンピオンマシンが展示され、興味深そうに写真を撮るファンもいた
高橋のチャンピオンマシン2017年型CBR1000RR SP2
会場ロビーには選手のサインとコメントが書かれたボードも
各カテゴリーの二輪トップランカー、各賞受賞者が一堂に会した

 2017年シーズンは幕を閉じた。全日本ロードレース選手権の2018年シーズンは2018年4月7日、8日にツインリンクもてぎで始まる。

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