台風26号は、フィリピンに上陸、大雨となり、かなりの被害が出ている模様です。加えて、日本の遠い南の海上には次の台風27号になりそうな熱帯低気圧があります。
12月の台風の発生は平均1個で、そこまで珍しいことではありませんが、今回はラニーニャ現象が影響しているものと見られます。ラニーニャ現象は赤道付近の東部太平洋の海水温が低くなり、一方で西部太平洋、つまりフィリピンの近海の海水温が高くなります。
こうなると台風が発生しやすく、この影響で偏西風が蛇行して、日本付近は北からの寒気が入りやすくなります。今週は全国的に平年よりも気温の低い日が多く、寒くなる見込みです。台風は大きなエネルギーを持っているため、今後の台風の発生状況や進路などによって、日本への影響も変わってくるものとみられます。
画像について:17日午前6時20分の衛星画像。