地元諫早のサポーター、瀬頭新治さん サッカーでまちおこし アウェーサポももてなし

 V・ファーレン長崎のサポーター、諫早市の瀬頭新治さん(63)は、全国各地から訪れる観客をもてなし、古里ににぎわいをつくり出すための取り組みを本格化させている。「諫早に行ったら楽しかったと言ってもらえるようにしたい」。サッカーを通じたまちおこしが今の目標だ。

 元諫早市職員。現役時代は、多くの地域活性化イベントに携わり、退職後も各種行事に市民レベルで関わってきた。V・ファーレン長崎の応援を始めたのは、J2参入1年目の2013年。サポーターグループ「KATARODE(かたろうで)」(平田聖子代表、約150人)の仲間と一緒に活動している。

 ウェブサイト「VVISH!(ウィッシュ)」でチームと諫早の話題を発信。試合後、映像などを見ながら食事ができる諫早駅近くの飲食店を「アフターバー」と呼び、アウェーサポーターらも誘ってサッカー談議に花を咲かせてきた。

 J1に昇格する来季は、より多くの来場者が見込まれる。これまでの交流で「もっと宿泊施設や飲食店の情報をほしい」という要望も聞いた。アフターバーは現在1店舗だけだが、協力を呼び掛けたところ「やってみようかな、という店も出てきた」。諫早駅からトラスタまでの道沿いに「楽しく歩いていけるように、立ち寄れるスポットをつくろう」という構想もある。「まずは自分たちが楽しみながら盛り上げていきたい」と張り切っている。

11月11日のホーム最終戦で声援を送る瀬頭さん=トラスタ

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