貧乏体質の年末年始の習慣、金持ちとの違いは?

年末年始に注意したいこととして、計画的な出費があります。ここではお金持ち体質の人が年末年始にどう行動しているのか見ていきます。

お金持ちが年末年始にやっている行動って?

私は著名人のメルマガに多数登録しているのですが、最近気づいたことがあります。それは、年末の早いタイミングで、すでに今年の振り返りをしている人が多いということです。何ができて何ができていないかがわかれば、その原因を特定し、改善策を考えることができます。さらに、12月の行動方針ができるからでしょう。

なんとなくせわしく感じる12月は、意識しなければあっという間に過ぎてしまいます。忘年会などのお付き合いも大切ですが、今年ももう1カ月しかないと捉えるのか、あるいはまだ1カ月あると捉えるのかでは、12月の過ごし方に大きな差が出るのではないでしょうか。

同時に、来年の計画も立ててしまいましょう。それがあれば、「寝正月」で年末年始の時間を無為に浪費するのを避けられると思います。もちろん、この休みを使ってじっくり練るのもありです。

金持ち体質は年末年始に1回だけお金を引き出す

もうひとつ注意したいこととしては、計画的な出費を心がけることです。クリスマスや大晦日・正月の準備、大掃除などのイベントが目白押しで、どうしても出費がかさみます。

お子さんがいる場合、お年玉の負担も増えるでしょう。そして新年が明けて1月の下旬によく聞かれるのが「年末年始で散財しすぎた」という声。どうしても気持ちが大きくなる時期だけに、欲求を抑え計画的に使わないと、一気にお金がなくなります。

「年末年始くらいいいじゃん」「めでたいときだから固いこと言うなよ」という考えを否定はしませんが、お金を貯めたいという人は、年末年始の出費を想定し、1回だけお金をおろしてその範囲内で過ごすようにしてはいかがでしょうか。

ただ、コロナ禍の昨今ですから、年末年始に帰省せず、親族が集まる機会も減るでしょう。遠出を避けて巣ごもりの傾向も強まるでしょうから、散財のリスクは例年より減るとは思います。

一方で、自宅にいる時間が長くなれば、ちょっと豪華なお取り寄せグルメとか、家具調度品への支出、ゲームや動画購入といった暇つぶしのための出費が増えがちなので注意が必要です。

いつもお金を使いすぎる、お金を貯めなきゃと思っている人は、年末年始は「せっかくだから」というフレーズを禁句にしてみましょう。というのもこのフレーズは、根拠もないのに出費を正当化してしまう効果があるからです。

その他のお金を失わないための年末年始の習慣とは?

年末年始の行動として、他にも気を付けたいことがあります。例えば当たる確率が低いのに宝くじを買ったり、年始ムードに乗って福袋の列に並んだりすることです。

福袋はオンライン販売や予約販売に切り替わっているようですが、宝くじのオンライン販売はまだ浸透していないようで、街の宝くじ売り場には例年以上の行列ができているところもあるようです。

行列に並ぶことで時間もムダになりますし、欲しいものが入っているかもわからない……投資として考えた場合、お金をドブに捨てることになる傾向があります。

また、忘年会の参加も、ムダになることがあります。今年はコロナでオンライン忘年会やオンライン新年会も増えると思いますが、メンバーが同じであればやはり同じ話題に終始するでしょうから、あえてオンラインでまでやる必要はないように感じます(あくまで個人的な見解ですが)。

さらに自宅にいる気安さから、終了のタイミングを計りかねてダラダラ飲み会にならないよう注意が必要です。

(文:午堂 登紀雄(マネーガイド))

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