MLB公式サイトが2001年に誕生したスーパー補殺2つを紹介
イチローがデビュー1年目にメジャーに衝撃を与えた「レーザービーム」送球が、あらためて脚光を浴びている。MLB公式サイトがツイッターで、同じ2001年にブラディミール・ゲレーロ外野手が見せた「バズーカ」送球と比較する動画を投稿。これに大きな反響が寄せられている。
背番号51がメジャーにその強肩ぶりを知らしめたのは、2001年4月11日の敵地アスレチックス戦。4月2日にメジャーデビューを果たしたばかりだったイチローは、8回1死一塁でライト前ヒットを捕球し、三塁へノーバウンドでストライク送球した。
ボールは低い軌道で三塁手デビッド・ベルのグラブにピタリと収まり、一塁から三塁を狙ったテレンス・ロングはアウト。三塁コーチを務めていたロン・ワシントン(元レンジャーズ監督、現ブレーブスコーチ)は呆然と立ちつくした。当時、実況は「レーザービームだ」と絶叫。このことで、外野からの好返球は「レーザービーム」と呼ばれるようになった。
そして、それから3か月後に誕生したのが、ゲレーロの「バズーカ」送球だ。通算打率.318、449本塁打、1496打点を誇り、来年1月には有資格2年目を迎える米国野球殿堂入りも期待される名選手は、強肩としても有名だった。
2001年7月7日、当時エクスポズに所属していた右翼手のゲレーロは、ブルージェイズ戦で右中間へのヒットをワンバウンドで取ると、ノーバンドで本塁まで送球。本塁までの距離を考えれば驚愕のプレーで、ピッチャーの吉井理人を助ける美技に。この送球は「キャノン」とも表現されるが、「バズーカ」砲のようなボールだった。
「イチロー。楽勝だよ」「ブラッドの方はアメージング」
MLB公式サイトはツイッターで「どちらが優れているか:イチローそれともブラッド?」というコメントともに、同じ年に生まれた2つのプレーをつなげた動画を紹介。地元ファンからは多くの意見が寄せられている。
「イチローの方が優れているね」
「本当に接戦だね、どちらも素晴らしいけどイチローの方が鋭いよ」
「ニーハウス以外の実況でイチローの送球を見せるのは違法だよ」
「イチローのプレーで最高の部分は実況だよ」
「イチロー。楽勝だよ」
「どちらも最高だけど、ブラッドの方はアメージングだね」
「イチローはスターウォーズの一場面のようだね」
「ブラッド」
「ブラッドの方は本当に遠いな…彼が優れていた!!!」
「この2つのスローは自分のお気に入りだよ」
「より優れた野球選手? それとも肩? より優れた野球選手はイチロー。より優れた肩はブラッド」
「このスレッドにいる人の多くはブラッドのプレーを見たことがないだろうね。イチローは幸運にもブラッドより長くプレーしている」
「間違いない…楽勝でイチローだ!」
どちらもメジャー史に残るスーパープレーだったことは確かだ。マーリンズからFAとなり、去就に注目が集まっているイチロー。来季もメジャーの舞台で「レーザービーム」を見られることを、多くのファンが期待している。
(Full-Count編集部)