親の安否、メールで確認 乳幼児保護で大和市 来春から、急死リスク軽減

 大和市は来年4月から、乳幼児を子育て中の保護者を対象に安否確認のメールを送る取り組みを始める。登録したアドレスに毎日メールを送り、親の反応を確認。反応が途切れると訪問などで対応する。保護者が急死した場合に乳幼児にも命の危険が及ぶリスクを減らす狙い。市によると同様のサービスは全国で初めて。

 新サービスの名称は「赤ちゃんまもるくん」で、3歳未満の子どもを持つ保護者が対象。登録するとメールが毎日送られ、保護者がメールに記載されたURLにアクセスすることで安否を確認する。

 2日間続けてURLへのアクセスがない場合は、3日目以降に市が保護者本人や事前に登録された親族らに連絡し、必要に応じて市職員が自宅を訪問する。ひとり親世帯などの利用を想定している。

 市は子育て世帯向けに予防接種の予定などを携帯電話やパソコンで管理できるシステム「らくらく予防接種」を2012年に導入。今年7月には「電子母子手帳」機能を追加している。赤ちゃんまもるくんもこのシステムの機能拡充で対応する。

 市こども総務課は「万一の事態に備え、なるべく多くの方に利用していただきたい」としている。問い合わせは同課電話046(260)5606。

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