電線メーカーの国内従業員、3年連続減の5万3000人

 日本電線工業会(会長・伊藤雅彦フジクラ社長)がまとめた電線工業の概況によると、2017年の電線製造業の国内従業員数は5万2970人で前年比2・4%減となった。うち電線部門は2万6921人で同6・6%減。総従業員数と電線部門の従業員数ともに、3年連続での前年割れとなっている。電線部門に在籍する生産労働者の人数は1万3300人で同7・8%減だった。

 調査対象は全115社で、数値は17年4月時点のもの。2001人以上から30人以下まで総従業員ベースの人員規模別に六つの区分に分けてデータを集計した。

 企業規模別の動向では、総従業員数約5万3千人のうち、2001人以上の企業6社が3万4659人と大半を占める。

 701~2千人の企業2社は3526人、301~700人の企業18社は7462人、101~300人の企業28社が4688人、31~100人の企業32社は2073人、30人以下の企業29社は562人だった。

 電線製造部門の従業員数約2万7千人のうち、2001人以上の企業は1万3141人と約半分を占めた。701~2千人の企業は2180人、301~700人の企業は5318人、101~300人の企業は3888人、31~100人の企業は1871人、30人以下の企業は523人だった。

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