日立金属、航空機エンジン用ニッケル基合金大型鍛造部材がIHIから認定取得

 日立金属は18日、民間航空機エンジンに使用されるニッケル基合金大型鍛造部材のサプライヤーとして、IHIから認定を取得したと発表した。当該のニッケル基合金大型鍛造部材は航空機用ジェットエンジン(低圧ガスタービン)の高温側で使用される回転体で、極めて高い品質が要求される。認定を取得した当該部材は、日立金属が製品の工程設計を行い、神戸製鋼所などと共同出資する日本エアロフォージで鍛造を行う。納入は2018年4月を予定している。

 日立金属は航空機・エネルギー材事業の成長戦略を展開し、グローバル市場で成長を目指している。安来工場では24トン真空誘導溶解炉や1万トン自由鍛造プレス、高速4面鍛造機などの大型投資を実行。完全子会社の日立金属MMCスーパーアロイ(18年4月に吸収合併)では840トンリングローリングミルや大型熱処理炉3基を新たに導入し、共同出資会社の日本エアロフォージの5万トン型打鍛造プレスを組み合わせた国内生産体制を抜本強化している。研究開発では、次世代超耐熱合金の実用化に向け材料研究機構とともに「NIMS・日立金属次世代材料開発センター」も開設している。

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