神鋼の不適切データ鍛造品、関西電力でも確認 不具合なしも設備一時停止

 関西電力は15日、姫路第二火力発電所の設備部材に神戸製鋼所がデータ書き換えをしたアルミ鍛造品が使用されていたと発表した。8日に住友精密工業から報告を受けたもの。該当する設備は一時使用を停止しているが、発電には影響はないとしている。

 LNG気化器1台に使用されているアルミ合金製鍛造品について、JIS規格値を満足していない一部の測定値に書き換えがあったもの。該当するLNG気化器の製造時や現地据付時の耐圧・気密試験、定期検査時の気密試験、運転中の常時監視では不具合は確認されていない。ただし書き換えの事実を踏まえ、当該設備の使用を停止した。書き換えられた部材の品質を確認するとともに、必要に応じて対策を講じるとしている。

© 株式会社鉄鋼新聞社