JA三井リース、チリで「銅いけす」のリース開始

 JA三井リース(本社・東京都中央区、社長・古谷周三氏)はチリ国営銅公社コデルコの子会社から銅合金製のいけすを買い取り、同国の大手鮭養殖事業者向けにリース事業を始めると発表した。同社では食に関する領域を戦略分野に位置付けており、海外展開にも注力している。

 いけすは三菱伸銅製の銅合金UR30STが用いられたもの。化学繊維を用いた汎用的ないけすと比較して耐久性や耐汚染性などに優れており、より安定的な養殖が可能となる。

 購入するいけすは56基で、銅製いけすシステムの販売・保守サービスを世界的に展開するエコシー社を通じて、鮭の養殖業者にリースする。

 UR30STを用いたいけすは耐久性や耐汚染性に加えて海洋生物の付着を抑え潮通しを良くする効果や、アシカやトドなどの害獣から魚を守る効果もある。

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