お給料やボーナス…購買意欲をコントロールする方法とは?

ボーナスが出るとついつい贅沢したくなります。このワクワクした購買意欲を上手にコントロールし、ボーナスをしっかり貯めていくことも、家計管理をするうえで大切なスキルとなります。

よく、「ボーナスをあてにした生活はやめましょう」「なかったモノとして考えましょう」と言いますが、ボーナスとしてまとまったお金が入ると、ワクワクして買い物をしてしまうものです。

しかも、ボーナスが入りワクワクするのは本人だけでなく、家族全員がちょっと贅沢をしたくなるものです。この「購買意欲」をコントロールする術をお伝えしましょう。

ボーナスをイベントにしない

ボーナスの使い道について、FPとして多くの場所でお伝えしてきました。我が家はというと、ボーナスが出てもそのまま定期積立へスライドするだけで、特別に何かを買ったりすることはありません。ボーナスが出たら嬉しいですが、我が家ではあえて「ボーナス」をイベントにはせず、静かにいつもと同じ生活を送ります。

ボーナスを「イベント」にしてしまうと、「ボーナスが出たからご馳走を食べに行こう!」「ご褒美にずっと欲しかった〇〇を買おう! 」なんてことになり、1万円札がどんどん飛んでいきます。

家族全員が、ボーナスをあてにした買い物計画を立て始めたら、大変なことになります。またボーナス時期は、ボーナス商戦が繰り広げられますので、一度芽生えてしまった「欲しい……」という欲望を抑えるのは大変です。

しかし、今の時代、誕生日やクリスマス、結婚記念日、母の日、父の日と、たくさんイベントがあります。その度に好きなモノを買ったり、食べたりするだけでも、結構な出費になるはずです。そのうえ、ボーナスが出たからと贅沢していたら、お金は貯まりません。ここはワクワクする気持ちを上手にコントロールしましょう。

贅沢やご褒美が、未来の幸せに繋がっていますか?

ボーナスが出て贅沢することが、自分と家族の未来の幸せに繋がっているのかどうか? 今一度考えてほしいのです。

ボーナスが出たから、給料が出たからと贅沢し、いざ子どもが大学に進学する時に「教育費」が準備できていなければ、子どもの未来の可能性を潰してしまったり、不要な借金を背負わせてしまったりすることになります。

家計を守るには、普段質素な生活でも一生の思い出や大きな経験に繋がる家族旅行などには、しっかりお金を使うといったように、メリハリのあるお金の使い方を心がけましょう。ボーナスに限らずお金は、普段から自分と家族の未来に繋がるように、大切に扱ってもらいたいと思います。

感謝の気持ちを忘れずに

そして、これまで頑張って働いてきたことへの感謝の気持ちや、「ありがとう」と伝えることは忘れないようにしましょう。感謝の気持を伝えつつ、頑張って得たお金だからこそ、未来の幸せのために大切に使いたいですね。

(文:二宮 清子(マネーガイド))

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