ゲリラ豪雨備え放流管整備へ 藤沢

 多発するゲリラ豪雨に備えた浸水対策の一環として、神奈川県藤沢市は19日までに、雨水を直接海域に流す放流管を整備する方針を明らかにした。18日の市議会本会議で、吉田淳基氏(ふじさわ湘風会)の一般質問に答えた。

 市下水道総務課によると、放流管は辻堂西海岸3丁目の辻堂浄化センター北側から辻堂海岸までの区間(約475メートル)に埋設する。2018年度中に着工し、23年度の完成を目指す。

 放流管が整備される「南部処理区」は汚水と雨水を同じ管で浄化センターまで流す合流式下水道で、水質汚濁の改善や浸水対策が課題となっていた。

 放流管は1秒で約11トンの水量を排出することができるといい、同課は「一定量以上の雨水を浄化センターに流入させず、海域に放流することで水質を保全する効果があるだけでなく、同区域での浸水を防ぐことにもつながる」と話した。

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