JFEシビル、北海道の大型物流施設が竣工

 JFEシビル(社長・藤井善英氏)が北海道で建設を進めていた大型物流施設「ロジスクエア千歳」がこのほど竣工した。鉄骨造平屋建てで延べ床面積は2万1千平方メートル。平面の自由度が高い鉄骨ラーメン構造を採用し、ブレースをなくすことで荷物の保管効率向上を図った。

 本施設は物流不動産管理・開発大手のシーアールイーが開発を進め、JFEシビルが設計・施工を担当。トラックバースを東西両面に各32台設け、トラックが建物を周回できる配置計画としているため、効率的な貨物運送が可能となっている。また、冬季に気温がマイナス15度まで低下するため、外構スロープにはロードヒーティング、樋にはダクトヒーターなどの凍結防止用設備を設けている。全館LED照明で省エネ化も図った。

 施工面では多くの台車が走行する物流施設で、台車のタイヤを摩耗させないよう滑らかな床に仕上げることに重点を置いた。また冬季には降雪で作業が不可能となるため、工期は9カ月と規模に対して短く、工事は急ピッチで進められた。このため物流施設の施工に慣れた関東の協力会社を呼び寄せて作業員不足に対応したという。

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