フジクラとNTTドコモ、新型燃料電池で実証実験 通信基地局に適用

 フジクラとNTTドコモは20日、フジクラが開発を進めている新型燃料電池をドコモの通信基地局に適用する実証実験を共同ではじめたと発表した。フジクラの新型電池はメタノールと空気中の酸素を化学反応させて高効率に電気を作るタイプとなっている。実験では高知県南国市にある太陽光発電を備えたドコモの基地局に電池を設置。災害による長期停電を想定した長時間運用や、ソーラーパネル電力との連携運転試験などを行う。

 フジクラの直接メタノール型燃料電池は発電効率のほか、有害物質や騒音が発生しないことが特長。加えて従来型の燃料電池よりもコンパクトで可搬性に優れており、狭い場所やビル上の小さな基地局への設置が可能となっている。実証実験ではフジクラが燃料電池本体の開発などを、ドコモが基地局側の電池接続構成の検討などを担当。期間は2018年9月30日までとなっている。

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