〔台風〕今年の上陸数は平年より多い4個、長寿台風や観測史上初「超大型」での上陸も(12/22)

22日、気象庁は今年の台風について取りまとめた結果を公表しました。
今年の台風は、発生数は27個で平年並となりました(平年値25.6個)。このうち、7月は最多タイとなる8個の台風が発生しました(平年値3.6個)。
一方、日本への台風の接近数は8個(平年値11.4個)と平年より少なかったものの、上陸数は4個と平年より多くなりました(平年値2.7個)。特に、日本の南海上で複雑な経路を辿った後、和歌山県に上陸した5号は、台風の期間が19.00日と観測史上2位タイとなる長寿台風となったほか、静岡県に上陸した21号は、記録が残る1991年以降では「超大型」で日本に上陸した初めての台風となりました(強風域の半径800km以上)。

※台風の「接近」「上陸」の定義:台風の中心がそれぞれの地域のいずれかの気象官署から300km以内に入った場合を「接近」、北海道・本州・四国・九州の海岸線に達した場合を「上陸」としている(小さな島や半島を横切って再び海上に出た場合は「上陸」ではなく「通過」扱い)。

■今年日本に上陸した台風(気象庁)
・台風3号 :7月4日08:00頃、長崎市付近に上陸(985hPa・30m/s)/7月4日12:00過ぎ、愛媛県宇和島市付近に再上陸(990hPa・25m/s)/7月4日17:00前、和歌山県田辺市付近に再上陸(990hPa・25m/s)
・台風5号 :8月7日15:00過ぎ、和歌山県北部に上陸(975hPa・30m/s)
・台風18号:9月17日12:00頃、鹿児島県垂水市付近に上陸(975hPa・30m/s)/9月17日16:30頃、高知県西部に再上陸(975hPa・30m/s)/9月17日22:00頃、兵庫県明石市付近に再上陸(975hPa・30m/s)
 ※当初の「北海道檜山地方および胆振地方に再上陸」を事後解析で修正。新潟沖で温帯低気圧に変わったとし、北海道への台風としての上陸はなし。
・台風21号:10月23日03:00頃、静岡県掛川市付近に上陸(950hPa・40m/s)
 ※当初の「静岡県御前崎市付近」を事後解析で修正。

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