【MLB】イチローら5人で計1万4722安打 07年球宴の写真は「なんてラインナップ」

2007年のオールスターでランニングホームランを放ったイチロー【写真:Getty Images】

MLB公式サイトが投稿、イチロー&ジーター&オルティス&Aロッド&ゲレーロの豪華写真

 2001年に活躍の舞台をMLBに移してから、数々の伝説を残してきたイチロー外野手。その中でも、ハイライトの1つとして語り継がれているのが、2007年のオールスターだ。球宴史上初のランニングホームラン、そしてMVP選出。メジャーを代表するスター選手として、眩いばかりの輝きを放った。

 ただ、同年のオールスターには、他にもレジェンド級の選手が数多く選出されていた。MLB公式サイトはインスタグラムで、試合前に整列する5人のア・リーグ選手の写真を掲載。イチローを含めて計1万4722安打を誇る豪華メンバーに対して、ファンからは「レジェンズ」「なんてチームだ」などと感嘆の声があがっている。

 MLB公式サイトが写真を投稿したのは、「#TBT(Throw Back Thursday)」の企画。近年、米国で定着している「木曜日に昔を振り返ろう」という趣旨の“イベント”で、背番号51の登場は2週連続となった。14日(日本時間15日)には、イチローとケン・グリフィー・ジュニア氏の2ショット写真を掲載し、話題となっていた。

 そして、今回は2007年のオールスターの写真をピックアップ。サンフランシスコの「AT&Tパーク」のグラウンドに、イチロー、デレク・ジーター、デビッド・オルティス、アレックス・ロドリゲス、ブラディミール・ゲレーロの5人が並んでいる様子が収められている。

 イチロー以外の4人はすでに現役を引退。通算打率.318、449本塁打、1496打点を誇り、“鉄砲肩“でも知られるゲレーロは、今年で米国野球殿堂入りへの有資格2年目を迎えた。

 また、ヤンキースのスーパースターだったジーターは2014年限りで現役を引退。今年、マーリンズの共同オーナーに就任するという驚きの転身を遂げ、チーム再建を進めている。ただ、ジャンカルロ・スタントン外野手、マルセル・オズナ外野手、ディー・ゴードン内野手を次々とトレードに出し、代わりに獲得した若手有望株も乏しいことから、批判や不満の声も噴出。“チーム再建”に必要なプロセスではあるものの、その手腕に早くも疑問の声があがり始めている。

「なんてラインナップ」「史上最高の1~5番打者」

 一方、主砲としてレッドソックス、ヤンキースというライバル関係の2球団を支えたオルティスとAロッドは、ともに昨年限りで現役を引退。FOXスポーツの解説者として、今年のプレーオフ期間中には何度も共演を果たした。Aロッドは薬物規定違反での出場停止など晩年はすっかりヒールのイメージが定着したが、2人合わせて1237本塁打(オルティス541本、Aロッド696本)、3854打点(オルティス1768打点、Aロッド2086打点)という偉大な数字が並ぶ。ゲレーロも合わせると、3人で1686本塁打、5350打点と、まさに強烈な大砲トリオだ。

 そして、“現在進行中”のイチローも含めて、5人で合計1万4722安打(イチロー3080安打、ジーター3465安打、オルティス2472安打、Aロッド3115安打、ゲレーロ2590安打)、オールスター選出は計52回(イチロー10回、ジーター14回、オルティス5回、Aロッド14回、ゲレーロ9回)という、まさにレジェンド級の顔ぶれだ。

 MLB公式サイトは、インスタグラムで「理想のオールスターラインナップを木曜日に振り返ってみよう。究極のチームに誰を選ぶ?」との文言を添えて、この写真を投稿。すると、ファンからは様々な反応があった。

「この5選手を見て育ってきたんだ。誇りに思うよ。偉大なレジェンド達が一枚の写真に」
「強力なラインナップだ」
「レジェンズ」
「イチローが先頭打者でジーターが2番。オルティズとA・ロッドがその後に続くんだ」
「この選手、全員だね」
「Aロッドとジーター」
「イチロォォォォー」
「パピ!!!!!!!!!!!!!!!!」
「もちろんイチロー!」
「ステロイドユーザーのアレックス以外だ」
「なんてチームだ」
「史上最高の1~5番打者だ。イチロー、ジーター、パピ、Aロッド、ブラッド」
「GOATS」
「Aロッドを入れ替えるんだ」
「殿堂入りが並んでいる」
「全員だ!」

「GOAT」は「Greatest Of All Time」(史上最高)の略。「ヤギ」と同じ綴りであることから、「イチロー+ヤギの絵文字」を投稿するファンもいた。まさに、メジャー史に名を残す選手たちの“5ショット”といえそうだ。

(高橋昌江 / Masae Takahashi)

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