国土交通省、東京圏45路線の列車遅延に関する頻度や原因を公表

国土交通省は12月22日、東京圏の鉄道路線45路線について「2016年度の1か月(平日20日間)あたりの遅延証明書発行日数状況」「東京圏の小規模な遅延の発生状況」「東京圏の大規模な遅延の発生状況」「東京圏の遅延の原因(10分未満の小規模遅延/30分以上の大規模遅延)」について公表した。

同省は、平日20日間あたりの小規模遅延発生日数を11日以上、8日以上~11日未満、5日以上~8日未満、2日以上~5日未満、2日未満でわけ、路線図で色分け。同じく大規模遅延発生日数を2日以上、1.4日以上~2日未満、0.8日以上~1.4日未満、0.2日以上~0.8日未満、0.2日未満でわけ、同様に路線図で色分けし表示した。

色分けされた路線図には、小規模遅延が11日以上(赤線)あった路線は、東京メトロ東西線や有楽町線、丸ノ内線などが該当。また、同様に大規模遅延が2日以上(赤線)あった路線はJR埼京・川越線やJR横須賀・総武快速線、JR宇都宮・高崎線などが該当した。

また、小規模遅延の原因のトップは「乗車時間超過」47.2%、大規模遅延の原因トップは「自殺」43.6%。

同省は「10分未満の遅延のうち、94%が利用者に関連するものなど部外原因」「30分以上の遅延(輸送障害)については、部内原因(車両、施設の故障等)と災害原因(風水害等)が全体の1/3を占めている。68%を占める部外原因については自殺や線路立入などの割合が多くなっている」と伝えている。

© 株式会社エキスプレス