住友商事の中村邦晴社長、兵頭誠之専務による主な会見内容は以下の通り。
――商社経営は激動の時代。住商が得意としていた金属事業でも見直しが進んでいる。
兵頭「金属事業部門も先々を見越す形で再編を含めて取り組んでいる。低迷していた原油価格は持ち直しているが、1バレル100ドルといった時代は来ないかもれない。それを見据えて金属部隊も取り組んでいる。これからも金属は重要なビジネスだ」
――兵頭氏を後継に指名した経緯は。
中村「会長・社長は原則6年を最長とすると決まっており、指名報酬委員会で議論を重ね11月30日に決定し本人へ内示した」
――兵頭氏を評価した点は。
中村「巨額の減損計上で社内が浮き足立つ中でも経営企画部長として活躍した。電力事業ではインドネシアのプロジェクトが危機を迎えたが、アイデアと人脈でやり遂げた。今では高収益の事業になっている」
――中村社長、兵頭次期社長と、2代続けて鉄鋼出身でない社長が就くことになる。
中村「秋山富一元社長は初め鉄鋼畑だったが、電子やメディア事業も経験し金属だけではなかった。社長の資質として何が必要かという観点で選ばれていたと思う。部門ありきではない」