アルミ協会と伸銅協会、品質ガイドライン策定へ

 日本アルミニウム協会と日本伸銅協会は、品質保証体制の強化を目的とした「品質ガイドライン」の策定に向けて動き出した。アルミ協会は、12月上旬に品質ガイドライン策定の有無を協議するワーキンググループを設置。会員企業に聞き取り調査を進めていたが、必要性を訴える回答が多数寄せられたことからガイドラインの策定を決めた。伸銅協会もガイドラインを策定する方針を示している。来年にも公表する見込み。

 アルミ圧延や伸銅業界では、神戸製鋼所グループと三菱マテリアルの3子会社で品質データ書き換えによる不正が相次いで発覚。コベルコマテリアル銅管ではJIS認証を取り消される事態に発展した。こうした事態を受けて、日本鉄鋼連盟がすでに策定している「品質管理体制強化に向けたガイドライン」のような品質管理基準を必要とする声が高まっていた。

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