皇后杯決勝で激突した日テレベレーザとノジマステラ神奈川の戦いを 元なでしこジャパンの丸山桂里奈さんに語っていただきます!
だいぶ寒くなりましたが、そんな季節は皇后杯です。
皇后杯決勝、日テレベレーザ対ノジマステラ神奈川が戦いました。
大阪長居スタジアム。
どちらも苦しみながらたどり着いた決勝
テレビで釘付けになりながら、見ていました。
中2日での戦い。
日テレベレーザは浦和レッズと戦い、ノジマステラはジェフ千葉と戦い、どちらのチームも簡単には勝たせてもらえず、苦しみましたがさすがの決勝の対戦。
日テレベレーザはなでしこリーグタイトルは常連ですが、ここ何年か皇后杯はタイトルを獲れていなかったのでとても強い気持ちが伝わりました。そしてノジマステラは創設以来初の決勝進出を果たしました。
前半6分に日テレベレーザの田中選手が技あり、ループを決めそのあと、阪口選手がこれまた二列めをうまく飛び出しループを決め2-0。早い段階で、ベレーザがリードする形になりました。
前半、ベレーザがほぼボールを支配しペースを握っていました。ノジマステラはなかなかシュートまでいけず、マイボールを簡単に取られたり、簡単なミスが目立っていました。
さすが王者ベレーザと思いながら見ていた後半戦。
良い攻撃が続くが…
後半の序盤はやはりベレーザが支配するも、15分くらいすぎてから徐々にノジマもリズムを掴み、左サイドからうまく攻撃できるようになりました。サイドからいいボールは上がりましたが、中が枚数少なかったり、再三チャンスはありましたが、なかなかシュートまでとは行きませんでしたが後半30分に田中選手からのコーナーキックのこぼれ球を吉見選手が左足で左隅にシュート。これがポストにあたり、得点とはならず。そのあともとても良い攻撃が続くか、なかなかシュートが決まらず流れはまたもベレーザへ。途中出場のノジマのミッシェルパオ選手のパスをベレーザの中里選手が見逃さずそのままダイレクトで前線のスペースへ。そこにうまく走り込んでいたのが先制点を挙げた田中美南選手。
相手ディフェンダーと競りながらも落ち着いて左足で決めて3-0。一気に勝利が近づきました。そのあとも、田中陽子選手のシュートなどノジマもチャンスは作りだしましたが、決めることはできずこのままタイムアップ。3-0で日テレベレーザが皇后杯優勝を決めました。
チャンスをしっかり決める
この試合を見ていて強く思ったのは、決めるとこで決めれるチームが勝つなと改めて思いました。チャンスをしっかり決めるか決めないかで相手に流れはいくし、正直何点取られても、それ以上に決めることができたら負けることはないので、そういう意味で決勝という大事な場面で、チャンスをしっかり決めた田中美南選手はとても頼もしく思ったし、とにかく苦しい時にいかにチャンスを決めてくれるFWがいるチームは強いなと思いました。
普段からサッカーは見るし、男子女子海外サッカーと見る機会は現役の時より増えましたが、今日の皇后杯の決勝戦を見て、これからの女子サッカーが楽しみになりました。
なでしこジャパンは自然とみんな見ますが、女子サッカーが盛り上がるためにはなでしこリーグに少しでも足を運んで、グランドでの頑張りを是非見て欲しいなと思います。