【MLB】167キロ超に168キロ超! 今季メジャー最速送球は23歳ルーキーが“2冠”

ブルワーズ・フィリップス【写真:Getty Images】

ブルワーズでメジャーデビューを果たしたフィリップスが驚異の強肩披露

 今季メジャーで記録された送球の最速が104.7マイル(約168.5キロ)だったとMLB公式サイトが伝えている。

 同サイトは「2017年にスタットキャストで記録された最も極端な送球」との見出しで特集記事を掲載。最速の送球を記録したのは今季メジャーデビューを果たしたブルワーズの23歳ルーキー、ブレット・フィリップス外野手だったと伝えた。

 MLBが導入している解析システム「スタットキャスト」によると9月19日のパイレーツ戦でセンターから本塁へ見せた送球が104.7マイルを計時。これが今季メジャーで最速の送球だったという。

 この日中堅の守備に就いたフィリップスは6回1死二、三塁でフライを捕球すると圧巻の強肩を披露。捕手へダイレクト送球を見せた。この場面では三塁走者も本塁突入を諦めており、失点を防ぐ形となった。

最速補殺もフィリップス、ここ3年でも2番目に速い記録に

 寸評では「今年フィリップスはマイナーで多くの時を過ごした。外野では213イニングしか出場しておらず、これはレギュラーのムーキー・ベッツやチャーリー・ブラックモンの約15%である。しかし限られたプレー時間に関わらず、彼は今シーズン最速となる送球を3度記録した」とレポートしている。

 また、最速の補殺もフィリップスが記録したという。9月13日の同カードで6回1死二、三塁からセンターへ飛んだ飛球は犠牲フライになるかと思われたが、中堅のフィリップスは豪快なフォームで本塁へストライク送球。三塁走者の生還を阻止した。この送球は104マイル(約167.4キロ)を計時。記事ではこの3年でもヤンキースのアーロン・ヒックスが2016年に記録した105.5マイル(約169.8キロ)に次いで2番目に速い記録だったと紹介している。

 一方、盗塁阻止ではヤンキースのゲーリー・サンチェス捕手が10月2日のロイヤルズ戦で記録した86.6マイル(139.7キロ)、捕手のミットに収まった瞬間からベースカバーに入った野手のグラブに収まるまでの秒数「ポップタイム」では三盗阻止でマーリンズのJ.T.リアルミュートの1.38秒、二塁牽制でブルワーズのマニー・ピーニャの1.74秒、一塁牽制でロイヤルズのサルバドール・ペレスの1.46秒が最速だったという。

(Full-Count編集部)

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